さぁこれで終わり終わり・・・そう言って話題を変えようとした。
さすがにこの雰囲気はまずい・・・いや、自分自身の中に芽生えた感情が まずいと思っていた。
けれど3人は、そんな私を逃がしたりはしなかった。
「じゃ・・・じゃぁ、由美さんは?」
「・・・わたし?」
「そう、由美さんは・・・その・・・どうなの?」
「・・・・・・どうって?」
「あ、だから・・・その・・・」
質問を始めたくせに そこまでの事を言っていいのか?という風に、吉田君が戸惑った。
戸惑いに途切れてしまった言葉を、三浦君が引きついだ。
「・・・由美さんは、その・・・したくなったり、しないんですか?」
私は無言のまま、三浦君の目を見つめた。
顔は、興奮を隠すために ずっと微笑んだままだった。
けれど、どうやら微笑んだまま目を見つめる私の仕草は、3人に全く別の印象を与えたらしかった。
「・・・・こんな歳の女に、何いってるのよ」
「と・・・歳なんて、関係ないですよ」
「そうですよ・・・女だからって・・・性欲、ありますよね?」
3人の興奮が伝わってきた。
・・・けれど私は、微笑んだまま 目を見つめていた。
「・・・性欲・・・ねぇ」
私は3人の目を交互に見た。
「・・・そりゃ、無いって言ったらウソになるわ」
テレビの光に照らされた3人が、興奮した目でツバを飲み込むのが見えた。
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