一方、たくみは驚いていた。
葬儀を終えて帰路についていたが気持ちは昂っている。
さなえさんを抱き抱えて、寝室のベットに寝かせ介抱すると、喪服がかなりキツく着付けられていることに気付いた。
帯もかなりきつい・・・。
けれど下着の感覚が無いのだ、着物に下着を着けないのは昔の話。
しかも、自分とさほど変わらぬさなえがそんな風な事をしているとは考えにくいのだ。
その上、あの状況は貧血では無い・・・。
逆に顔に朱が入って、俗に言う逝ってる状態じゃ無かったのか・・・。
寝室での着替えは使用人の女性が行ったので、はっきりとは判らない。
ただ、自分の触手が訴えているのだった。
最初に出会った時の印象・・・。
どんどん被害者であるさなえに好意を持ってしまう・・・。
いや、好意以上の物だと感じていた・・・自分の欲求に逆らえないのだった。
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