草刈は食事を終えて自室に戻る・・・。
以前、葬儀の時には使用人も多かった、しかし今は3人迄減っている。
しかも、老ぼれに扱い易そうな女・・・。
まるで自分を待っているかの様な・・・、出来すぎてる感じがする。
僕は逆に身構えていた。
どんなリスクを犯してでも、さなえをモノにしたいそんな気持ちはさらに強くなっていた。
ベットに横たわって天井を見ながらこれからの算段を始めた。
まずは、みさとを手懐ける方が良い・・・。
今夜、時間を見計らって連絡して接触しよう、据え膳食わぬは男の恥・・・。
まずは、情報収集だけどな・・・。
ここ数日草刈は麓でのこの家の評判、マスコミの動きを調べていた。
鉄郎はやはり人望があり、胡散臭い噂もマスコミから聞いたものもあるが、現在は仙人のように
麓の人々から慕われていた様だった。
自分達から娘をメイドにする者も少なく無かった。
キチンと支度金やら退職金を持たせていたのでこんな片田舎でも、アミューズメント施設に就職する様に
親の方が捧げる様に連れて来るのだった。
退職しても、それなりの玉の輿になる者も少なく無く、その辺りも興味がある。
主人が亡くなりこれからどうなるのか・・・。
そして、今度は内部調査という訳だ・・・。
僕はPHSを取って電話を掛ける・・・。
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