午後4時。私が仕事を終える時間である。親方のところに世話になってから4年、覚えることは一通りやって来ました。
あとは、その技術を磨くだけです。そのため、親方が帰っても日が落ちるまで仕事を続けるのです。
午後7時になると、私は仕事場の電気を落とし、ひとり家へと向かいます。しかし、その足は我が家を通り過ぎて行きます。
その家では薪が炊かれていました。そして、予定どおりに一人の女性がお風呂へと入り始めています。
友美の母の明美さんでした。彼女がこの時間に入浴をすることを、もう私は突き止めていたのです。
窓から聞こえてくる、湯が床を叩く音。彼女が湯船に入り、お湯が溢れる音。
あの頃は私も若く、こんな些細なことでも興奮が出来た時代。センズリをするには充分な時代でした。
最後は友美の家の壁に向かって、ぶっかけて帰るのです。
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