ははっ・・・
後輩は、乾いた声で笑った。
そして、いつものように携帯の画面を操作し、俺のほうに向けながら言った。
「やだなぁ・・・」
後輩は、おそらくワザと、俺を煽った。
「そんな怖い顔、しないでくださいよぉ・・・」
焦らしている。
けれど、指摘できない。
後輩は確実にゆっくりと・・・煽り、焦らしながら言葉を続けた。
「いつもと一緒ですよ・・・」
後輩の指が再生ボタンに触れる。
「・・・ほら・・・ね?」
その顔を確かめる余裕すらない俺は、携帯の画面を覗き込みながら聞いていた。
画面の中では、俺にとって見慣れた部屋・・・我が家の・・・私達夫婦の寝室のベッドに横たわる、あの日の妻が・・・全裸の妻が映し出されていた。
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