その日は、同じように始まった。
それまでの5ヶ月の空白が嘘のように、全てが同じように・・・
テーブルの中央にメインとなる鍋。
その周りを刺身や漬物、煮物や焼き物が囲んでいた。
全てが妻の手料理だ。
仕込みから手間と暇がかけられた、絶品の数々だ。
妻は一見ガサツに見える。
勝ち気で、豪快で、まさに体育会系だと誰もが思う。
けれど、本当は・・・その内面はとてつもなく献身的で家庭的な理想の奥さんだった。
決めた事には一生懸命、惚れた男には全身全霊・・・
そこが、俺がプロポーズした一番の理由でもあった。
心配していたよりも自然に、3人で缶ビールの缶を重ね、乾杯した。
その日は、同じように進んでいった。
後輩が その味を褒めながら妻の手料理を食べていった。
妻は照れながら、それを隠すように豪快に笑い、後輩の首を抱えて揺さぶっていた。
後輩は今夜も 妻の豪快さに少し困った表情を浮かべる。
妻はそんな後輩の態度を気にもとめず、抱えた首を揺さぶりながら笑う。
そしてそのたびに、下着をつけていない妻の胸が・・・自身がCだと言い張り、Bカップといった瞬間に鉄拳制裁が飛んでくる柔らかな膨らみが、後輩の顔に押し付けられていた。
そしてその日も、5ヶ月前と同じように・・・時計の針が9時を指す頃に、俺は床に静かに倒れていった。
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