「あ・・・あのさ・・・」
あの夜から5ヶ月・・・
俺はとうとう妻に、声をかけた。
「ん?・・・なに? どうかした?」
妻はいつもと同じ声で、いつもと同じ反応を返してきた。
キッチンで夕食を作っていた。
肌に貼りつくTシャツに、腰のくびれが強調されていた。
ぷっくりとした、引き締まった尻の肉が揺れていた。
「あ、いや・・・あの・・・週末、また健二を呼ぼうかな・・・・・・って思ってさ」
「・・・・・・はぁ?今週?・・・ちょっと急じゃない?」
妻の声色は、いつもと変わらないように感じた。
けれど、その一つ一つに、不自然な間を感じた。
「あ、いや・・・急かな?・・・もちろん、お前がイヤなら止めても・・・」
「イヤとか言ってないでしょ!」
少し食い気味に妻が言った。
不自然な、大きな声だった。
そして、まるで取り繕うように言葉を続けた。
「イヤってんじゃないわよ・・・良いんじゃない?呼ぼうよ、健二くん・・・健二」
健二・・・『くん』?
妻が俺の後輩に・・・自分より年下の男に・・・
・・・くん?
俺は心臓がドクンと跳ねるのを感じていた。
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