受験シーズンも終わり、藤井さん達3年生の卒業式の日がやってきた。
藤井さんは、志望していた大学に合格した。
卒業式で、壇上に上がり卒業証書を受け取る藤井サンの後ろ姿を、在校生の席から見ていた。
俺は眺めながら「藤井サン、大学に行ったらモテるだろうな…」と一抹の不安を覚えた。
そして卒業式が終わり、クラスメイト達と写真を撮る藤井サンを見かけ、
俺は「なんだ。けっこう友達いるんじゃん。」と少し安心もした。
藤井サンとクラスメイト達がはしゃぐ姿を見ていて、やたらと藤井サンに接触しようとする男子を見た。
きっと藤井サンの事が好きなんだなってすぐに分かった。
俺はその光景を見て「その女はお前じゃ無理だw 見た目と違ってかなり変態なんだぞw」って心の中で笑った。
その時こっそり、ある人に電話をして呼び出した。人気の無い場所に呼び出した。
その人は、他の生徒の前では俺と話したりする事を嫌がる人だった。
待っていると声がした。
その人は「んだよ!オメーはよ。こっちは忙しいんだよ。」と相変わらずの挨拶だった。
俺は「あっ。卒業おめでとうございます。真美先輩。」と声をかけた。
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