藤井サンは卒業式の後、クラスメイトと打ち上げをする様だった。
その打ち上げの後に、俺と待ち合わせをしていた。
今日は泊まりで会う約束をしていた。
藤井サンと会うのは久しぶりだった。
学校が終わり、俺は夕方から出かけた。
藤井サンとの待ち合わせまでの時間、俺は別な女と一緒にいた。
奈緒子ちゃんだった。
俺達の学校から、ちょっと離れた街の駅で待ち合わせた。
駅に奈緒子ちゃんが現れた。
奈緒子ちゃんは「珍しいねw K君がデートに誘ってくるなんてw」と笑っていた。
俺は「えぇ?そんな事ないじゃん。何回かデートしてるじゃんw」と答えた。
俺と奈緒子ちゃんは、手を繋いで街を歩いた。
奈緒子ちゃんは「でもなんでこの街?」と聞いてきた。
俺は「ん~…何となくw」と言った。
学校周辺だと卒業生達がたくさん居るだろうし、同級生にも奈緒子ちゃんとのデートを見られたくなかった。
とりあえず近くにあったファミレスに入り、夕食を取った。
話は必然的に卒業式の話になった。
俺は「やっぱり卒業式ってちょっとセンチメンタルな気分になるなぁ」と言うと
奈緒子ちゃんは「なぁに?好きな先輩でも居たの?」と聞いてきた。
俺は「まさかw」と言ったが、センチメンタルに陥っているのは事実だった。
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