コトッ
私は六畳部屋のドアを極力音を出さないようにして閉める。
隣の部屋は、先程とうってかわって静寂だった。
永川『隣に物音が聞こえないに気を付けないとね……』
私は、家族の着替え等を詰めたドラムバッグのファスナーを開いて、昨日着た下着を入れておいたビニール袋をそっと取り出した。
永川『流石に濡れすぎちゃったよねぇ。』
ビニール袋から昨日履いた下着を出して、床に置くと、私は立ち上がって、パジャマのズボンと一緒にショーツを脱ぐ。
永川『えと……ティッシュどこだろ。』
部屋中を見渡しても、ティッシュは見当たらなかった。
永川『え、まいったなぁ。あ、そうだ。タオルがあった。』
私は、下半身が裸の、ちょっとおかしな姿でバッグの中から、スポーツタオルを出し、自分の女の大事な部分にあてがう。
永川『よし。これで大丈夫かな。』
私はスポーツタオルをたたんで、バッグの中にしまうと、先程ビニール袋から出した、昨日履いたショーツを履いた。
永川『ん?まだ拭ききれてなかったのかな。』
私は、履いたショーツに、冷えて湿っているような感覚がしたので、クロッチ部分に手をあてがった。
永川『いや、やっぱ湿ってる。おっかしいなぁ。』
私はショーツが湿っている原因を少しの間考えていたが、やはり思い当たるのは、愛液が完全に拭ききれていないことしか思い付かなかった。
永川『でも、拭ききれてなかったとしても、濡れすぎな気がするけど……でも、まぁさっきよりはマシかぁ。』
私は考えるのを止めてパジャマのズボンを履き直し、脱いだショーツをビニールに入れた。
永川『う~ん……何かやっぱり違和感あるなぁ。』
そう思いつつ、ビニールをバッグの中にしまうと、そっとファスナーを閉める。
隣の部屋は相変わらず静寂だった。
永川『さて。よくよく考えてなかったけど、どうやって戻ろうかな。』
私は、ショーツを履き直すことばかり考えていて、向こうのコテージに戻る方法を考えていなかった。
そして、ベッドに座り考えた結果、下手に動くよりは、この部屋に留まった方がいい、という結論になる。
暫くすると、隣の部屋から物音が聞こえはじめ、やがて二人が部屋から出てくる音がし、階段を降りていった。
永川『あ、出てきた。』
私は、二人が階段を降りていく音を聞いて、四畳部屋とは反対側の壁にあるベッドの上の段に登る。
永川『とりあえず、朝までここで休んでいこう。』
私は布団を頭から被り、横になる。
永川『久々にオナニーしちゃったな。』
私は夫や前に付き合っていた人と一緒にラブホテルに行った時、ホテルのアダルトビデオを見たことはあったが、二人で見ていたこともあるせいか、あまり興奮したことはなかった。
それが、今日は、まるで1人で隠れてアダルトビデオを見たかのような状況になり、想像以上に興奮してしまった自分がいた。
永川『そういえば、私が初めてお母さんの見た時も、お母さん40歳くらいだったな。』
私も、こうして40歳を過ぎても、オナニーをしてしまうのだから、やはり母親がああして家でオナニーをしてしまうのも、仕方ないことだと改めて実感した。
永川『にしても、ショーツ濡れすぎだなぁ。あ、昨日汗かきすぎてたのかな。』
私は、ショーツの濡れた違和感を感じながらも、自然と眠りに落ちていた。
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