私が、パジャマのズボンの紐をほどき終わると、扉の向こうから、山口君の声が聞こえてきた。
山口「はぁ、はぁ、はぁ、いける、と思うよ。あ………ゴム、バンガローだ……。」
これを聞いた瞬間、私の全身が凍りつく。
永川『まずい。鉢合わせになっちゃうかも。いや、でも流石に服着てから取りにいくよね。』
私は、ゆっくり音を立てないように、その場から立ち去ろうと考えていると、扉の向こうからは、二人がひそひそと話している音がしてきた。
聞き耳を立てても、あまりにも声が小さすぎてよく聞き取ることは出来なかった。
やがて
小坂「アァァァァァ………」
小坂さんのあえぎ声が聞こえはじめる。
永川『ん?あ、ゴム着けなかったんだ。』
私は小坂さんが子供三人目を産んだ際、手術と一緒に卵管結紮したと聞いており、彼女が子供が出来ない体であることは知っていたので、ゴムを着けないですること自体に驚きはなかった。
私は、扉の隙間から再び中の様子を覗き見る。
数センチの隙間から見えたのは、小坂さんが山口君の上に馬乗りになって、ゆっくりと腰を沈めていく様子だった。
永川『あ、やっぱり始まってる。』
扉の向こう側から、今までとは違う空気が漂い始める。
やはり、実際に男女同士が初めて結ばれる瞬間は、二人から特殊な空気が流れるんだろうな、ということを、こうして初めて他人がエッチしているところを眺めて感じた。
いや、もしかしたら、私自身が興奮してるから、そう思っているのかもしれない。
私は、紐をほどいたパジャマのズボンをゆっくり下げる。
小坂「アァァァ……ハァ、ハァ、ハァ………入っちゃった。」
小坂さんと山口君、二人の友人が男女として結ばれた瞬間を私は目の前で目撃してしまった。
永川『……どうしてこんな展開になっちゃったんだろ。』
私が右手で握るパジャマのズボンを離すと、紐の支えを失ったパジャマが足下まで落ちる。
クチュ………
手がショーツに触れると、愛液がじんわりと広がりすぎて、次第に吸いきれなくなりはじめていた。
永川『あ、まずい、まずい。』
私はすぐにショーツを膝上付近まで降ろす。
降ろしたショーツの内側は、既に私の愛液が
染み渡り、粘り気が強いのか陰部から糸をひいてしまっていた。
永川『あぁぁぁぁ!………あっちゃー……やっちゃった。かなり出ちゃったな。』
私は、自分が思いの外濡れてしまっていたことに慌ててしまった。
右手を大事な部分にあてがおうとするだけで、糸をひいた愛液が手に絡み付く。
永川『こんなに濡れたのいつ以来だろ。』
クチュリ……
右手の指に私の大事な部分から出る愛液が更に大量に絡み付いてきた。
最近は夫とするエッチでも、ここまで濡れたことはなかった。
右手の指を見ると、愛液がついた部分が暗い廊下でも透明に光り輝いて見える。
ドアの向こうから、小坂さんの腰と山口君の腰がぶつかり合う音が聞こえはじめた。
二人の肌同士が触れる音が、まるでメトロノームのように一定のリズムを刻む。
小坂「アッッ…アッッ…アッッ…アッッ…アッッ!アッッ!アアンッッッ!!アンッッ!!アンッッ!!ね、気持ち……いい?」
山口「はぁ、はぁ、はぁ、うん。気持ちいいよ。」
二人の生々しい会話が、私の性欲をかきたてる。
永川「…………ァ…………ァァッ……」
私は気付いた時には右手の中指を大事な部分の中に侵入させていた。
指は、一秒もかからずに一番奥まで入ってしまった。
次第に、小坂さんの愛液と山口君の精液が絡み合う淫らな音が、こちらまで聞こえはじめた。
ヌップ…ヌップ…プチュッ…プチュッ
永川『二人とも相当出ちゃってる。』
私は中指だけでは我慢出来なくなり、中指と薬指の二本の指を中に入れた。
永川『…………………ッッ!!』
私の求めていた快感が全身をかけ回り始め、思わず声が出そうになるのを、左手で口を押さえて飲み込む。
永川『もう少し、もう少しで………』
押さえた指の間から、吐息が漏れ出てきてしまう。
永川『あと少しだから、ダメだって。』
私は顔を俯かせて、必死に声を抑えこむ。
途中、小坂さんの動く音が止まり、二人の会話が聞こえてきた。
山口「やっぱ……雪の胸、大きくて形がいいよね。」
小坂「ハァ…ハァ…ハァ…そう?」
山口「うん。高校の頃、結構男子じゃ話題になってたよ。」
小坂「……なにそれ(笑)」
山口君は、小坂さんを下の名前で呼び、小坂さんもそれを受け入れているようだった。
永川『雪ちゃん、下の名前で呼ぶ男子は今までいなかったのに……』
再び、小坂さんが腰を動かし始める音がしてくる。
小坂「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…アァァァッッ……アァァンッ!!……アァァッ!!!……アンッッ!!アンッッ!!アンッッ!!」
小坂さんのあえぎ声に合わせるように、私の身体にも限界が近付いてくる。
小坂「アァァンッッ!!!アァァァッッ!!!アァァアァァッッッ!!アアァァァンッッッ!!!アァァァァァッ!!!アァァンッッッッ!!!」
キシッ…キシッ…キシッ…キシッ…
二人の行為によって、コテージの二階の床が軋みはじめた。
ジュプジュプジュプジュプ……
そして、私の中に入る中指と人差し指の動きも激しくなり、女の部分からあふれる愛液をかき出すような淫らな音がし始める。
永川『あ、ダメだ。もう……逝く……』
ビクンッ、ビクンッ
私の身体が快感に負けて、大きく震えはじめた。
永川『ダメダメダメダメッッ!!』
身体が逝っていることは分かったが、私の頭の中で快感と理性がぶつかり合いを始める。
ここで快感に負けたら、逝った後にバランスを崩してしまい、膝を床について転倒してしまいそうだった。
転倒したら二人にばれる。
私は膝を軽く屈伸させて、押し寄せる快感を身体全体で受け流すようにして、バランスを取る。
コトッ
永川『やっばっ!!』
バランスを取ることに集中するあまり、口から離した左手がドアに触れてしまい、数センチ開いていた扉が閉まる音がした。
永川『やばいやばいやばい、ばれちゃう!』
一番大きな快感の波を耐えきり、私は全身を硬直させて、気配を出来る限り押し殺した。
小坂「アッッッッッ!!アッッッッッ!!!アッッッッッッ!!!アンッッッッッ!!!アッッッッッッ!!!アンッッッッッ!!!」
扉の向こうからは、小坂さんのあえぎ声が一段と大きくなって聞こえてきた。
永川『助かった……』
小坂「アッッッッッッッ!!!アアァァァッッッッ!!!!イイッッッ!!ココッッ!!!ココガイイッッッ!!!アアァァッッッッッ!!!!ヒロクンノッッ!!キモチイイッッッ!!!!アァァァァァァッッ!!!ダメッッッッ!!イクッッ!!!イクッッッッ!!!イッチャウッッッッ!!!!アアァァァァァァァッッッッ!!!!!」
永川『向こうも丁度一番盛り上がる時間だったから、良かった。』
そう心で呟きながら、私は、女の部分に入れた自分の指を抜いて、膝上まで降ろしたショーツを履き直した後、足下に落ちたズボンも履き直した。
永川『やっぱショーツやばいな……』
私はゆっくりと音をたてないようにして、私達家族が泊まるはずだった隣の六畳部屋に入った。
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