朝6時になり、私は目が覚めた。
横ではまだ美起が寝ていた。
美起の体を眺めていると、ふと小坂さんのことを考えてしまった。
美起のCcupの胸を眺めていると、やはり、小坂さんの服の上からでも分かる胸の膨らみを一度は味わってみたいな、と思うのは男の性だろう。
山口「確かに、よしのやつは、勿体ないと思っても仕方ないかもな。」
私は服を着てから、リビングへ行き、麦茶をコップに注ぐ。
コップ一杯に注いだ透明な麦色をした液体を一気に飲み干すと、昨晩失われた水分が体の中に補充されていくのが分かる。
ドアの郵便受けから新聞を持ってきた後、冷蔵庫の中からサンドイッチを出して、テーブルに着き、新聞を広げた。
社会の流れを知ることも、小売業には必要なことだと、入社したてのころに先輩に教えられて以来、朝に一通り新聞に目を通すのを日課にしていた。
サンドイッチを食べながら、新聞を読み終えると、シャワーを浴びに浴室へと向かった。
山口「そいや、今日もやまさん一人のシフト予定だったな。」
同級生ということもあって、頼みやすいせいもあるが、小坂さんには単独でシフトに入ってもらうことが多かった。
本来ならば、もう1人パートやバイトを雇うべきなのだが、もう少し売り上げを伸ばさないと、ただでさえ少ない利益がなくなってしまう。
山口「なんとかしねぇといけないよなぁ。」
シャワーを浴びながら、そう呟くと、私はシャワーのお湯を止めて浴室を出た。
体についた水分を拭き取り、パンツを履いた後、バスタオルを洗濯機の中へと放り込み、洗濯カゴの中に投げられた中尾の黒のブラジャーとショーツをネットに入れた後、洗濯機のスイッチを入れた。
洗濯機が回り始めると、私は歯を磨いた。
歯を磨きながら今日の仕事のことを考えていると、Tシャツを一枚着た中尾が寝室から出てきた。
中尾「……ねむーい。」
山口「ん?今日ゆっくりなんじゃないの?」
中尾「うん。もう少し休んでようと思ってたら、洗濯機の音で起きちゃった。」
山口「あ、悪い悪い。」
中尾「大丈夫。」
そういうと、中尾はTシャツを脱いだ。
鏡に映る、中尾の裸姿。
胸は確かに大きくないが、悪いスタイルという程ではない。
中尾は洗濯機の一時停止ボタンを押すと、洗濯機の中に脱いだTシャツを入れて、浴室へと入った。
私は洗面台の引き出しから新しいバスタオルを取り出し、洗濯機の上に置いて、脱衣所を後にした。
スーツに着替え、仕事に行く準備を整えていると、シャワーを浴び終わった中尾がバスタオルを体に巻き付けて脱衣所から出て来た。
中尾「今日もいつも通り?」
山口「うん。夕方過ぎには帰ると思う。」
中尾「分かった。今日ちょっとだけ遅くなるかもしれないから、あれだったら先に寝てていいからね。」
もう一枚出したタオルで髪を拭きながら、中尾をそう言った。
山口「ん。分かった。洗濯物干しといてな。」
中尾「うん。いってらっしゃい。」
山口「いってきます。」
私は車のキーを持ち玄関の扉を開いて店へと出勤した。
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