小坂「あ、そうそう。今朝の話の続きなんだけど。」
仕事を上がった小坂さんが制服をロッカーにしまいながら言った。
山口「うん。」
小坂「中尾に、まだ山口君と話出来ないか、って聞いたら、もう少し時間が欲しいって、言ってて。」
山口「まぁ、そうだよねぇ。話出来る状態ならうちに来るだろうし。」
私は、土曜日の深夜の状況で中尾がうちに来て鉢合わせになっていたら大変なことになっていたな、と内心では胸をなで下ろしていた。
ただ、深夜に突然やってくる程、中尾も非常識ではないし、もし外で偶然出くわしても、同じ店で働いている間柄を知っていたのだから、何とでも言い訳はついたと思う。
山口「あ、そいえばさ、中尾、誰かと一緒にいた??」
小坂「え?」
山口「いやね。丁度土曜日によしからLINE来てさ。」
私は、自分のスマホのLINEを開いて、よしとのトーク画面を小坂さんに見せた。
13:54
『ぐっちゃん、今日暇?もし暇なら夕方くらいにそっち行くから飲まない?』
山口「丁度、小坂さんと予定あったから、既読スルーしたんだけどさ(笑)」
私は、自分のスマホをポケットにしまう。
小坂さんは、少しだけ考える表情をしていたが、すぐに笑顔を見せながら口を開いた。
小坂「いや、私が中尾と会った時、中尾、切符売場でチャージしてたんだけど、他には誰もいなかったよ。」
山口「そっか。なら、いいや(笑)いや、もしかしたら、中尾は、よしと飲んでたのかなぁ、と思ってさ。」
小坂「まぁ、中尾は中学の友達って言ってたから、よしは違うんじゃないかなぁ?」
山口「だよねー(笑)よしと二人は流石の中尾も行かないだろうね(笑)」
小坂「まぁ、よしはいっつも飲むと下ネタばっかりだからね(笑)私も、何で付き合ってたのかなぁ。」
山口「まぁ、あいつ、高1の頃は、もう少しまともだっからね。」
小坂「確かにね(笑)じゃあ、私あがるね。」
山口「うん、お疲れ様でした。」
小坂「お疲れ様でしたー!」
小坂さんは、いつも通り、元気な挨拶をして帰宅していった。
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