私は、彼女が腰を一瞬持ち上げたことに驚きを隠せなかった。
しかし、ここで立ち止まってしまったら、必ず後悔するだろう。
私は、小坂さんのショーツ内に侵入させた薬指で彼女のクリトリスにゆっくりと刺激を与えるようにして撫でる。
今や小坂さんの陰部全体には、彼女の愛液が潤滑油として機能しており、陰部のどこを触っても、私の指は滑らかに動いた。
私は左手をベッドについて、自分の体を支えながら彼女の反応を観察しながら、クリトリスを刺激しつづけた。
小坂「……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」
小坂さんは、相変わらず寝たフリをしていたが、口は最初に寝ていた時と違い、半開きになっており、小さな吐息も、次第に女の快感を示すものになり始めていた。
高校に入学した頃、たまたまの偶然で同じクラスとなり、たまたまの偶然で私の前に座ることになり、そして最初に話した女子。
それが山川さんだった。
彼女が教室に入ってきて、席に座る後ろ姿が私の頭にフラッシュバックする。
そんな彼女を今の私は、彼女の身体に快感を与えるために愛撫しているのだ。
私は、このシチュエーションを、あの頃はオナニーで想像していただけだったが、それが今現実になり、それこそ、美起を初めて抱いた時よりも性的興奮を覚えている。
愛液を潤滑油にしてクリトリスを刺激し続ける。
すると、彼女のベッドの外に投げ出された両足が小さく震えだした。
小坂「……ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ァッ…」
吐息の最後に聞こえた小坂さんの本当に小さなあえぎ声を、私は聞き逃さなかった。
『このくらいの強さで刺激すれば……』
小坂「ハァ…ハァ…ハァ…ハァハァ…ハァハァ…ァッ……ァッ…」
吐息のリズムも乱れはじめ、いよいよ小坂さんに本格的な女の快感の波が押し寄せ始めてきているのが分かった。
今まで動かなかった、小坂さんの左手がゆっくりと動くと、人差し指と中指が、左の乳房の突起に触れるか触れないかの距離を保つ位置で刺激を与えはじめた。
『やっぱり、小坂さんもオナニーはしてるか』
私は心の中でそう呟いた。
一度、美起にオナニーをしたことあるか聞いた時、彼女自身はその話を嫌がるようにして「オナニーしない女性も多いし、友達もそんな話はしない。AVを見すぎだ。」とたしなめられことがあり、そうなのかな、と思っていた。
小坂さんが自らの手で控えめに乳首に刺激を与えているその様子を見ながら、性に前のめりすぎるよしに嫌気がさしてふるくらい、性に奥手な彼女でもオナニーをするのだから、やはり美起の話はただ恥ずかしがっていただけなのだろう、と感じた。
そして、小坂さん自身も女の快感に抗えなくなっていることが分かる。
小坂「ハァッァッ!!」
控えめながらも、この日一番の小坂さんのあえぎ声が部屋に響く。
今までの寝ている時の表情が、流石に快感に歪んでいた。
ベッドの外に投げ出され震えていた小坂さんの両足は、自らベッドの上に乗せられ、足のつまさきがピンと立っていた。
数秒の間、彼女の腰がほんのわずかに持ち上がり陰部がガクガクと震えていた。
小坂「ハッ…ハッ…ハッ…ハッ…ハッ……ハァ………ハァ……ハァ……」
私の人生で初めて、親友の小坂さんに絶頂の波を訪れさせることが出来た瞬間だった。
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