翌朝子供達を学校に送り出すと、私は早速カカオで桔平さんにメッセージを送信した。
(永川)
おはようございます!
昨日は深夜まですみませんでした!
久々に男性の方と色々なお話が出来て楽しかったです。
そう桔平さんにメッセージを送信すると、私は家事を始めた。
こんなにも、返信が楽しみな感覚はいつ以来だろう。
夫からは週末も一切連絡は来ない。
永川「ま、来ても無視だけどね。」
家事をしている最中もスマホが震える度に確認をしてしまう。
けれど、中々桔平さんからの返信は来なかった。
永川「やっぱり、面倒だと思われたかなぁ…」
家事をある程度片付けると、私はショッピングモールへと出掛けた。
目的は新しい下着を買うためだった。
永川「最近は通販の地味なやつばっかりだったし、久々に良いやつ買っちゃおうかな。」
車の中で独り言のように呟く。
今、私は人生を楽しんでいる感じがしていた。
ショッピングモールに向かう途中で桔平さんからメッセージが届いた。
(桔平)
おはようございます。
返信遅れてすみません。
ショップの開店準備とお客様から預かっていた商品の修理をしてました。
昨夜は楽しかったです。
永川さんこそ、お子様いるのに、あんなに遅くまで大丈夫でしたか?
私は車が赤信号で停まった際に返信を入れる。
(永川)
全然大丈夫です。
今近くのショッピングモールに向かってるくらいですから。
簡単な内容で返信すると、桔平さんからすぐ返信が来た。
(桔平)
あぁ!H市のショッピングモールなら私も何回か行ったことありますね。
お近くにお住まいなんですか?
私はショッピングモールに到着してから、返信を入れる。
(永川)
いや、車で30分ちょっとかかるんで近くはないですねー。
今日は久々に自分の買い物に来ました。
(桔平)
そうなんですね。
やっぱり、お子さんいると落ち着いて買い物とか難しいですもんね。
何の買い物ですか?
(永川)
えー、秘密ですw
(桔平)
余計気になってきましたwww
(永川)
服とか見たりしてみたいなぁ、と思ってw
(桔平)
永川さん、どんな感じの服着るんですか?
(永川)
いやー……。普通、かな。
(桔平)
もしよろしければ、服の感じだけ写真貰えたりしませんか?
(永川)
う~ん。気が向いたら送りますw
そんなやり取りをしていると、目的としていた下着屋の前に着いた。
永川「久々に入るね。」
下着屋に入り、私は店の手前にある商品から見始める。
店員「いらっしゃいませー。もし、サイズ等なければ調べますので。」
永川「あー……。ありがとうございます。」
あまり店員さんに一緒に入られるのは好きではないけど、お客さんが私一人しかいないので仕方ないと諦めながら、私は掛けられている商品を見ていった。
下着屋を後にして、小一時間くらい適当にウインドウショッピングをしてから、私はフードコートでお昼ご飯を取ることにした。
お昼ご飯を食べ終わり、そろそろ帰ろうかな、というタイミングで桔平さんからメッセージが入る。
(桔平)
私も今、H市のショッピングモール来ちゃいました!
もし、永川さんが嫌じゃなければ、ちょっとだけ会えませんか?
私は飲みかけの水を吹き出しそうになる。
永川『ちょっと、強引な人なのかな……』
でも行動力があるのも大切なことなのかもしれない、ということと、私のためにここまで車を急いで走らせてきたということが少しだけ嬉しかった。
永川『まぁ、ちょっと会うだけならいっか。』
(永川)
えぇ!!来ちゃったんですか?www
じゃあ、そんな時間取れませんけど、あと少ししたら一階のインフォメーションカウンター前にあるコーヒーショップ前に行きますから、それでいいですか?
(桔平)
本当ですか!大丈夫です!では、一階で待ってます!
私は急いで水を飲み干してから、食器をお店に戻すと、トイレに駆け込んだのだった。
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