10分くらいの時間だったかもしれない。
桔平さんという男性からは、かなり早めな返信があった。
(桔平)
返信ありがとうございます。
今日のショップの閉店作業が終わったところだったので丁度良かったくらいです。
平日の午前中からお昼間も、全然大丈夫ですよ!
私の気分次第で店の開け閉めが出来るので。
一度お会いしてみてもいいなら、早めがいいと思いますが、何なら明日とかでも全然大丈夫です。
永川さんは、明日とかはお忙しいですか?
永川「えっ!明日かぁ。随分早いよ。」
私は返信文を入力する。
(永川)
ちょっと流石に明日は無理です。
まずは、メッセージで少しお話してみませんか?
桔平さんから、すぐに返信が来た。
(桔平)
では、このサイトのメッセージだとちょっと使い勝手が悪いので、LINEやカカオはありますか?
永川「なんだろ?カカオって。」
(永川)
ごめんなさい。カカオってなんですか?
(桔平)
LINEと同じトークアプリです。
LINEとは別のトークアプリを使用したい場合等によく使われており、もちろん、無料です。
私のIDは○○○○○○○です。
もし、カカオの方がよろしければ、ダウンロード後にこのIDを検索してみて下さい。
永川「あー。なるほど。確かにLINEとは違うアプリにした方がいいのかなぁ。」
私はアプリダウンロードのアイコンをタッチしてカカオと検索すると、すぐに黄色のトークアイコンのアプリが表示された。
私はアプリをダウンロードして、登録に必要な手続きを済ませると、桔平さんから送られてきたIDを入力する。
すると、マッチングサイトとは別の写真だけど、間違いなく桔平さんだと分かる男性が写ったアカウントが表示されたので、私は友達追加ボタンを押してトーク画面を開いた。
(永川)
こんばんは。
登録してみました!
よろしくお願いします。
桔平
こんばんは。
無事登録しましたね。
まずはいきなりのお誘い申し訳ありませんでした。
配慮が足りませんでしたね。
永川「丁寧な人だなぁ。」
その日は深夜までカカオで桔平さんと日常会話的なやり取りをしてしまっていた。
こうして遅くまで男性とやり取りをするのは夫と結婚する前にメールをやり取りしていた頃以来だ。
久しぶりにワクワクしてしまうこの感覚。
やっぱり私は、まだ女として見られたいという願望があったんだと実感した。
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