チャプ……チャプン……
浴槽に溜められたお湯が波打つ音が浴室にこだまする。
永川「ウッ………ンッ……」
私は左手で口を抑えながら、喘ぎ声が外に漏れるのを極力抑えるようにしていた。
濡れた髪から、水滴が顔を伝い落ちていく。
浴室内の熱気もあいまって、次第に自分の顔が上気していく感覚が分かる。
永川『お昼に一回逝ってるんだけどな……』
浴槽内に溜められたお湯の中で私の右手は、ゆっくりとクリトリスを愛撫している。
夫の翌日の出張準備を整えた後、私は怒りを鎮めるために時間をかけてシャワーを浴びた。
最初の内は夫への怒りの感情に支配されていたものの、次第に昼間に山口君の家でした行為を思い出してしまい、自然と女の大事な部分に手を伸ばしていた。
手を触れた瞬間に、ねっとりとした愛液が溢れ出しているのが分かり、自分の中で怒りに代わって高まる性欲を抑えることが出来なかった私は浴槽内でオナニーを始めてしまった。
永川『お尻あんなに責められたのって、高校の時以来か……』
私は高校時代、痴漢にあった時にショーツの中に相手の手が入ってきたことがあった。
お尻の穴に指が触れた時、当時の私は
そこは排泄をするための汚い場所
という認識しかなかったので、恥ずかしさと、恐怖でただ震えることしか出来なかった。
それでも相手は執拗にお尻の穴を触ってきて、しまいには指を中に入れようとしてきたので、たまらず私は電車が駅に着いた瞬間に、まだ降りる駅ではなかったにもかかわらず、電車から降りて駅のトイレに駆け込んでいた。
永川『でも、今日の私は……』
私は、浴槽内で立て膝をつく姿勢になると、両足を拡げて膣内から溢れる愛液を右手になじませる。
指を滑らせるようにしてお尻の穴の付近まで伸ばし、山口君がやっていたような感じを思い出しながらマッサージをする。
永川『汚いところだけど、やっぱり気持ちいいかも……』
永川「フッ………フッ………フッ………フッ………」
左手で抑える口の呼吸が激しくなる。
私は右手を伸ばしてボディソープを手に取ると、ポンプの先から少しだけ中身を出した。
手の平に出された少量のボディソープを浴槽のお湯につけると、指全体で上手く泡立て、再びお尻の穴へと近付ける。
永川『汚いところだから、ちゃんと綺麗にしなくちゃいけないもんね。』
自分自身にそう言い聞かせながらも、私の本能は次に何をしようとしているのか分かっていた。
温かく泡立ったボディソープが愛液と混ざり、滑らかな潤滑油となったせいで、私のお尻の穴は、今までにない程にすんなりと指を受け入れてしまった。
永川「アッ……アッ………グゥゥゥ……ンッ……アッッッ!!」
お尻の穴が広げられる痛覚と、それ以上に押し寄せる快感。
その快感に平衡感覚がおかしくなってしまい、たまらず私は浴槽の縁に左手をつき、身体を支えた。
左手による抑制が外れた私の口から、喘ぎ声が漏れ出てしまい、浴室内に響いた。
永川「ハァハァ……ハァハァハァ……ハァハァ………」
私は押し寄せる快感を抑え込むと、再び左手で口を抑えた。
永川『やばい………何今の感覚……』
お昼に山口君が入れた位置よりも深くの位置まで私の指はお尻の中に侵入していた。
永川『完全に変態じゃん……私。』
今まで、オナニーは何度もしてきたことはあるけれど、こうして自分のお尻を弄ぶのは初めてのことだった。
今の私は、牙をむかないように口を抑えつけ、痛みを伴う快感を味わうために浴室のドアを睨みつけている。
きっと、今の浴室内の状況を男の人が見たら、いい年をしたおばさんが、性欲に飢えた獣となって浴槽に入っているように見えてしまうかもしれない。
永川「フーッッ……フーッッ……」
痛みの感覚に慣れてきたところで、私はお尻の中に入った指先を動かしてみた。
人差し指の第一関節を動かした瞬間、再び押し寄せる快感の波。
永川「ンンッッッ!!!ンーーッッッ!!!」
私は、あまりの快感に思わずお尻の穴から指を抜いてしまう。
手で抑えていなかったら、私は間違いなく大きな喘ぎ声をあげてしまっていたと思う。
永川「ハァハァハァハァハァハァハァハァ………」
私はとにかく呼吸を落ち着かせた。
あのまま最後まで逝ってしまったら、もし家の外に人がいたら私の喘ぎ声が聞こえてしまうことになってしまうかもしれないし、何より家族に聞こえてしまうかもしれなかった。
永川『流石にまずいよね……そんなの。』
私は最低限の倫理観を残して、何とか踏みとどまることが出来た。
ザバァ
快感の波が落ち着いたところで、私は勢いよく浴槽から出ると、もう1度シャワーを頭から浴びたのだった。
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