小坂「とりあえず、中尾はやっぱり実家にいたよ。」
山口「やっぱ、そうか。」
小坂「うん、とりあえず昨日連絡取れた。」
山口「うん、元気そうだった?」
小坂「まぁ、電話で話した感じじゃあ、元気そうではあったけど。」
山口「実際会わないと分からないよね。」
小坂「うん。妊娠してたことも、山口君から聞いたこと、話したよ。」
山口「うん、それはいいよ。知らないのも逆に不自然だしね。」
小坂「中尾、実際に妊娠してみて真剣に考えたけど、やっぱり勇気なかった、って。」
山口「そっか。まぁ、気付いてやれなかった俺も悪いから。」
小坂「そう…なのかなぁ。まぁ、私の場合、悩むとかなかったけど。それぞれ人によって置かれた立場とかあるからね。」
山口「うん。」
小坂「中尾は、やっぱり、しばらく一人でいたい、って。」
山口「そっか。仕方ないよね。確かに、今俺と一緒にいるのは美起も辛いよな(笑)」
小坂「まぁ、そうなんだろうけどね(笑)暫くは、それでもいいと思うけど、でも山口君と話をするのも、あの子は逃げちゃダメだよ。そこは、私伝えたから。」
山口「あ、そうなんだ。ありがとう。」
小坂「もう、高校生じゃないんだからさ。」
山口「まぁね(笑)でも、俺と中尾っていつもそんな感じだったでしょ(笑)別れても、またいつの間にか一緒になって、って。今はそういう時期なんだ、と思うことにしたよ。」
小坂「強いねぇ。」
山口「そうかな?能天気だから切り替えが早いんだよ。」
小坂「否定はしないかな(笑)」
山口「だよねー(笑)」
小坂「よし!今度時間ある時、どっかで飲もうか!」
山口「いいねー。何だかんだで行けなかったしね。でも、旦那さんは大丈夫なの?」
小坂「大丈夫だよ。山口君のことも知ってるしねー。」
山口「そう言われてみればそうだね。じゃあ、時間ある時に。」
小坂「うん、じゃあ、私、帰るね。」
山口「うん。色々サンキューです。」
小坂「いえいえ。二人とも、昔からの友達だしね。じゃあ、また。」
山口「ほーい。」
そう言いながら、小坂さんは帰宅していった。
私は、マンションエントランスまでついていき、小坂さんを見送った。
※元投稿はこちら >>