私は急いで下着とズボンを着用しなおし、リビングのドアを開けた。
山口「ご、ごめん。来てくれるの、うっかり忘れてた……。」
小坂「あ……もう、大丈夫ですか?」
山口「うん。ちょっと手洗ってきます。」
小坂「あ、はい。」
二人の間に流れる気まずい空気から逃げるようにして、私は洗面所へと向かい、手を洗った。
リビングに戻ると、小坂さんは買ってきた食材を冷蔵庫の中にしまっていた。
私は、彼女にどう声をかけたらいいか分からずに、ソファーに腰かける。
小坂「病院はどうだったの?」
山口「あ、うん。特に変化はないよ。超音波?みたいなの当てられただけ。」
小坂「そっか。」
また再び二人の間に無言の空気が流れた。
小坂「お昼サンドイッチでいいよね?」
山口「あ、うん。ありがとう。」
食材を冷蔵庫にしまいおえた小坂さんは、私のところへやってくる。
小坂「これ、レシート。」
山口「あ、はい。」
小坂さんは、私に食材のレシートを渡してきたので、私は財布をポケットから取り出した。
財布の札入れから食費代を渡そうとした瞬間に、私はある提案をしてみようと考え、一万円を手渡した。
小坂「千円札二枚ない?お釣あるかなぁ。」
小坂さんは、一万円を受けとると、バッグの中から財布を取りだそうとした。
山口「あ、あのさ……」
小坂「ん?」
山口「お釣はいらないよ。」
小坂「え?八千円も?(笑)」
山口「うん。代わりにさ、ちょっと……さっきの続きを……」
小坂「……え?」
山口「いや、さっきの続きしてくれないかなぁ、って。」
小坂「……………それって、私をお金で買う、ってこと?」
山口「あ!そういうつもりじゃないんだけど。気分悪くさせたら、ごめん。ただ、キャンプ以来、たまっててさ。ケガする前は忙しくて、今は自分でしようにも、手がこんな状況だし。」
小坂「あー。なるほどねぇ。そっか、そっか。そうだよねぇ。でも、こういうのって考えたことなかったなぁ。う~ん。」
小坂さんは何かを考えこむように一万円を見つめており、私はそれ以上は何も言葉を発することなく結論を待つ。
やがて、小坂さんが口を開く。
小坂「でも、私の身体が八千円だと安売りな気がする(笑)もし、これが万一でも主人も知ったら怒っちゃいそうだし。」
山口「あ、全部じゃなくていいよ。口でしてくれたら。それで。」
小坂「フェラだけでいいってこと?」
山口「うん。」
小坂「なんか、風俗嬢になったみたい(笑)」
山口「うん。そうかも。俺専属の風俗嬢になってみない?」
小坂「そんなハッキリと(笑)えー。でも、どうしようかなぁ。」
再び小坂さんは考えこむと、意を決したようにして口を開いた。
小坂「分かった。いいよ。私も、子供の塾代とかまだまだかかるし、お金は必要だから。でも、そしたら前回のは高いよ(笑)」
山口「あ、じゃあ、前回の分はツケで(笑)」
小坂「ウソウソ(笑)今更だし、そっちはサービスしとくよ(笑)」
小坂さんは受け取った一万円を財布の中にしまった。
小坂「じゃあ、もう始めちゃう?」
山口「うん。」
小坂「分かった。」
小坂さんは、財布をバッグの中にしまうと、ソファーに座る私の前に膝をついたのであった。
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