ケガをして以来、小坂さんに支えられながらの私生活が始まった。
小坂さんは、自分が出勤しない日も店まで送り迎えをしてくれたし、食事や、部屋の片付け、洗濯等の家事もこなしてくれた。
後輩の菊地も、忙しい中、店に手伝いに来てくれたので、私も店長としての業務に集中することが出来た。
事故から一週間が経過した翌週の水曜日は病院で診察の日だったので、菊地の勧めもあり、私は仕事を休んで病院を受診することにした。
病院へは、バスで迎い、診察が予定よりも早く終わったので、午前中のうちに自宅に帰宅することが出来た。
山口「ふぅ。くたびれたな。」
久々にバスに乗って、思いの外疲れてしまったので、帰宅してすぐに私はリビングのソファーに体を預けた。
私は、今年から今日までの間、私自身に起きた色々な変化について考える。
何よりも大きな変化は小坂さんとの男女の関係だった。
キャンプ場でした小坂さんとのセックスは、今まで生きてきた人生の中でも最上のものだった。
目を閉じるだけで、彼女の肌や胸の感触、フェラの感覚が蘇ってくる。
山口『そういえば、あれ以来オナニーもしてなかったな。』
キャンプ以来、こうして1日店にも行かないオフの日は、今日が初めてだった。
そして、毎日の仕事に忙殺されて、オナニーをする気力も失われるくらいに忙しかった。
性欲が溜まっていたせいか、私は小坂さんとのセックスのことを考えだすと、下半身がうずくのを抑えきれなくなっていた。
久々にオナニーでもしようと考え、私は、ソファーから立ち上がり、ズボンと下着を脱いだ。
久々の発散を迎えられると思うと、既に私の男根は、痛いくらいに勃起し、先端からは粘り気のある我慢汁が出始めていた。
私は、頭の中で、本格的に小坂さんとセックスを始めた。
彼女の服を脱がし、ブラジャーを外し、初めて彼女の胸を見た景色が頭を埋め尽くす。
私は左手を使ってゆっくりと自身の男根をしごきだした。
小坂さんが、私の上に跨がり、私と彼女が一つになった瞬間の景色に切り替わると、艶やかな喘ぎ声が耳元に聞こえはじめる。
利き腕が使えないために、いつもよりも射精に至るまで時間を要してしまっていた。
山口『もう少しだ。』
私の男根からは、我慢汁があふれだし始め、射精の瞬間が少しずつ近付いていた。
私は射精に備えボックスティッシュから数枚のティッシュを出した、その瞬間だった。
ガチャガチャ、ガチャン
突然、玄関の方から扉の開く音がした。
小坂「おじゃましまーす。」
山口『あ!しまった!』
昨日の帰り際に、小坂さんが部屋の掃除と食事を作りに来てくれると言っていたので、私は、もし病院から帰ってなかった時は勝手に入って始めていていい、と言って予備の合鍵を渡していたのだった。
玄関ドアを開いた小坂さんが靴を脱いで、廊下からリビングに向かう足音が近付いてくる。
私は慌ててソファーから立ち上がり、ズボンと下着を手に取り急いで履こうとするが、廊下は短く、私は右手を骨折していたので、下着を足に通そうとした瞬間にはリビングのドアが開いてしまった。
小坂「………………。」
山口「………………。」
お互い無言で顔を見合せる。
小坂「ごめんなさいっ!」
小坂さんは、急いでリビングのドアを閉じた。
山口「こっちこそごめんっ!」
リビングのドアの向こうに聞こえるように、私も小坂さんに謝った。
この年になって、小坂さんの前で情けない姿を晒してしまった。
私は恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤になっているのが分かった。
だが、そのままの姿でもいられないので、私は左手を使って急いで下着とズボンを履き直すのであった。
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