俺は浴室の外にスマホを置くと、シャワーヘッドを手にして中尾の身体を洗い流す。
吉本「よく出来てたよ。」
俺は中尾に優しくそう言いながら、ボディーソープを流していった。
吉本「さて、これで流し終わったな。出るよ。」
俺は浴室を出て、バスタオルで自分の身体を軽く拭いた後に、中尾の身体を拭き始めた。
吉本「さぁ、こっちにおいで。」
俺は中尾の首輪の紐を引いて、洗面台の前に座らせると、ドライヤーを手にして中尾の髪の毛を乾かし始めた。
ヘアブラシを手に取り、ドライヤーで髪の毛を乾かしながら、ゆっくりと中尾の髪の毛をとかしてやる。
中尾「ありがとうございます。」
吉本「俺は飼い主だからな。手入れをちゃんとするのも俺の義務だ。」
中尾は、口元に小さな笑みを浮かべながら大人しく髪の毛をとかされていた。
SMプレイで大事なことは、一方的な暴力だけではない。
こうして、相手に大事にされている、と思わせる心もSMプレイでは重要な要素だった。
時間をかけて、中尾の髪の毛を乾かし終えると、俺は中尾の手を取りベッドへと向かう。
吉本「あぁ。ベッドのシーツがまだ乾いてないな。」
中尾「ごめんなさい。」
吉本「いや、仕方ない。お漏らしするのは想定内だったからな。予め対策しなかった俺のミスだ。仕方ない。今日はソファーで休むことにするか。」
中尾「はい。」
もう、ホテルに入る前の中尾とは全くの別人になっていた。
中尾の中に眠っていたMが完全に殻を破り、表に出ていた。
俺は中尾と一緒にソファーに座る。
吉本「ほら。今日は初めてにしては頑張ったからご褒美に膝枕をしてあげよう。」
中尾「ありがとうございます。」
そう言うと中尾は、上半身を俺の膝の上に預けてきた。
俺は中尾の頭を撫でながら、優しく問いかける。
吉本「痛かったか?」
中尾「はい。痛かったです。でも、気持ちよかったです。」
吉本「そうか。もっと、色んな気持ちいいことしたいか?」
中尾「したいです。」
吉本「分かった。じゃあ、まず約束事を作らないとな。」
中尾「はい。」
吉本「まず、二人きりじゃない時は絶対に今までと同じ関係に戻ること。こうした言葉遣いも、二人きりだけの空間の時だけだ。」
中尾「分かりました。」
吉本「それと、いずれは、山口のところに戻ってやるんだぞ。」
中尾「…………。いつですか?」
吉本「それは俺が決めてやる。ただ、俺が命令したら、必ず山口のところに戻れ。」
中尾「………はい。」
吉本「よし。ちゃんと言うこと聞けて良い子だ。」
中尾「ありがとうございます。」
吉本「最後に、1人でいる時のオナニーは禁止だ。」
中尾「はい。」
吉本「美起のオナニーは俺だけの権利だ。」
中尾「はい。私のオナニーは御主人様の指示がある時だけします。」
吉本「そうだ。それから、明日からは、生理の時以外暫く下着は一切着けてはいけない。」
中尾「分かりました。」
吉本「今日着ていた下着は、明日お店に売りにいくこと。売る店は後でLINEする。」
中尾「はい。」
吉本「よし。いいだろう。じゃあ、今日はもうお休み。俺が頭撫でていてやるから。」
中尾「はい。」
こうして中尾は、俺に膝枕をされながら、眠りに落ちていった。
相当体力を消耗したため、眠りに落ちるのは早かった。
期せずして、俺は高校時代からの女友達で、親友の彼女でもある中尾を奴隷として手に入れた。
吉本「さて。これからだな。」
俺はそう呟きながら、ゆっくりと目を閉じた。
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