お店に出勤しても、考えることは、中尾の生理の問題ばかりだった。
小坂「おはようございます!」
山口「あ、小坂さん、おはようございます。」
小坂「ん?何かあった?」
山口「いや、何も。ちょっと今日は疲れてるだけかな。」
小坂「ふ~ん。そう。」
小坂さんは、ロッカーから自分の制服を出して私服の上から羽織る。
小坂「いや、なーんかあったでしょ。山口君はその辺りすぐ顔に出ちゃうから。」
山口「あー、うん。そうだよなぁ。山さん、仕事上がったら、ちょっと時間ある?」
小坂「今日?う~ん、大丈夫だと思う。」
山口「あ、お子さん迎え行く日?」
小坂「そうだけど、そこは時間余裕持たせてるから。」
山口「ホント?じゃあ、ちょっと相談したいことが。」
小坂「うん、分かった。」
山口「ありがとう。じゃあ、今日も一日よろしくお願いします。」
小坂「はい。」
そう言いながら、小坂さんはカウンターに入っていった。
こんな時に同級生がパートで働いてくれていた奇跡に感謝しつつ、私は小坂さんの背中を頼もしく感じていた。
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