チェックアウトする際、結局お金は赤石君が全額を支払ってくれていたことが判明し、その事について、残った4人で軽く談笑して、私は家に帰ることにした。
永川「じゃ、私も帰るね。」
児山「俺は、子供を午後まで遊ばせてから帰るよ。」
児山君は、娘さんと遊んでから帰るようだ。
山口「そうか。俺達も帰らないとね。」
小坂「そだね。」
私は、この時、二人が同じ車で来たことを初めて知った。
てっきり小坂さんは子供を連れてきている、という先入観があったことも関係していると思うが、私は二人は別々に来た、と思い込んでいた。
永川「あ、二人共、同じ車で来たの?」
とりあえず、確認の意味で聞いてみた。
小坂「うん。私は、車主人が使うから、山口君の車に乗せてもらった。」
永川「あー。そうなんだぁ。二人共、先に来てたから分からなかった(笑)」
一瞬、小坂さんの顔がほんの少しだけ動揺しているのを私は視界の端に捉える。
山口「まぁ、働いてるのが一緒の店だから、それならと思ってさ。」
別に責めているつもりはなかったが、山口君が、まるで言い訳するかのように答えた。
永川「そうだよね(笑)ガソリン代も、節約出来るしね。じゃあ、私はこれで。また機会あれば集まろうね!」
あまり突っ込みすぎるのも良くないと思い、私は、軽くフォローをしてから、皆に別れを告げた。
小坂「そうだね!じゃあ、また!」
山口「また。」
児山「元気でねー。」
私は、子供達の乗った車に乗り込み、そのまま車を発進させてキャンプ場を後にした。
高速を使えば車で一時間くらいの距離なので、比較的近い距離だ。
私は車を運転しながら、昨日の出来事について、冷静に考え直していた。
小坂さんは、いつも冷静に物事を考えられる人だ。
中尾さんが、いつもリーダーシップを取っていてあまり目立つことはなかったけれど、揉め事とかが起きると、冷静になって状況を整理して、それに見合った対応をしてきた。
そんな小坂さんが、一時の感情だけに任せて、あんなリスクのあることはしないはずだ。
山口君は元々長く中尾さんと付き合っていたし、何よりも小坂さんが中尾さんと一番仲が良かった。
それに性格的にも、いくら距離を置いているとはいえ、友達の彼氏を奪うようなタイプではない。
そうすると、何か小坂さんの中で、そうした特別な事情があった?
でも、それで、仲の良いグループの友達とエッチをする、というのが中々繋がりにくい。
永川「こりゃ、闇が深いかもね。」
私は、そう呟きながら、インターチェンジの方向に向けてハンドルを切った。
高速に入ると、急にトイレに行きたくなってきた。
よくよく考えると、今朝は、トイレに行ってなかったことを思い出した。
私は、高速に入り10分くらいのところにあるPAに寄ることにした。
永川「お母さん、ちょっとトイレ行ってくるけど、皆はトイレ大丈夫?」
私が子供達にそう聞くと、子供達は大丈夫と言いながらDVDに夢中になっていた。
私はエンジンをつけたまま、子供達を車内に残してトイレに入った。
あまり広くないPAだったが、幸いトイレは空いていたが、和式しか空いていなかった。
トイレに入り、ショートパンツとレギンスを降ろして、ショーツも降ろして、しゃがみこむ。
おしっこが和式トイレに流れていく音を聞きながら、しゃがんだことで目の前にあるショーツがふと目に入る。
永川『あれ?オリモノ?』
ショーツが白いので、よくよく間近で見ないと気付きずらかったが、ショーツのクロッチ部分に、若干何か乾いた感じのものが付着しているような違和感を感じた。
永川『あれ?生理近いから、減ってる時期なはずなのにな。昨日寝てる時にも出てたのかな。』
おしっこが終わり、私はトイレットペーパーでおしっこを拭き取り、トイレを後にした。
とりあえず、家に帰ったら、まずは下着を替えよう。
そんなことを考えながら、私はPAを出発し、家を目指すのであった。
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