「喉渇いただろ!コンビニに寄ろうか?」
「はぁっ…。そ…そうね…。冷たいもの飲みたいわ…。ふうっ…。あなた…。」
妻の新たな刺激の余韻はなかなか冷めず、私は妻の手を握りしめ家とは逆方向のコンビニに向かいました。
コンビニの駐車場に入ると黒いワゴン車が一台停まり、私はまさかと思いつつもその横に車を停めました。
「大丈夫か?アイスコーヒーでいいか?」
「ふうっ…。そ…そうね…。有り難う…。」
私は繋いだ手の汗で妻の昂りを察し、一人で店内に入りアイスコーヒーを2つ買いレジを済ませました。
『先ほどはどうも…。』
「あっ…。こちらこそ、どうも…。」
コーヒーメーカーの前で声を掛けて来たのはスリムでダンディーな男性で、その方が先ほどお互いのセックスを見せ合った方だと直ぐにわかりました。
『刺激的でした。私達初めてだったので…。』
「私達も初めてで刺激になりましたよ。妻はまだ余韻が残ってて。ちょっとクールダウンさせようかと思って。」
『うちもですよ。病み付きになりそうだって。』
「エッチな奥様ですね。うちもですけどね。」
『私は沢村と申します。住まいは○○市です。』
「私は中島です。隣の○○市です。」
『お隣同士仲良く出来たら嬉しいです。差し支えなかったら連絡先交換しませんか?』
「そうですね。メアド交換しましょう。私達何だか気が合いそうですね。」
出逢ったばかりでお互いに素性もわからない私達でしたが、お互いに何か感じ合える感覚に自己紹介までしてメアドを交換しました。
「あなた…。ちょっとトイレ…。あっ…。」
コーヒーが出来上がり私が車に戻ると妻があわてて車から降り、足元がふらついた妻は沢村さんと鉢合わせになり少し体が触れ合いました。
「失礼しました。大丈夫ですか?」
「は…はい。私…あわてて…。ごめんなさい…。」
妻は沢村さんの顔を見た瞬間に一瞬動きが止まり、顔を真っ赤にして頭を下げてコンビニに入りました。
「可愛い奥様ですね。お名前は?」
「聡子です。可愛いだなんて本人が聞いたら泣いて喜びますよ。」
「あなた…。どうかしたの?」
「妻の恭子です。こちらは先ほどの…。」
外の話し声に心配したのかワゴン車の助手席の窓が開き、そこにはふくよかながらも綺麗な顔立ちの奥様が顔を覗かせていました。
「先ほどはどうも。いい刺激になりました。」
「えっ…!あら嫌だわ…!恥ずかしい…!」
恭子さんも私を見て顔を赤らめ、手で顔を覆い可愛い姿を見せてくれました。
『これも不思議なご縁ですね。またお逢い出来たらいいですね。』
「そうですね。素敵なご縁になれば…。」
ご主人は爽やかな笑顔を残して車に乗り、恭子さんは私に小さく手を振り二人は駐車場を後にしました。
「びっくりしただろ?まさかとは思ったけど…声を掛けられて…。」
「そうね…。そうなんだ。あの方に見られたのよね。」
「ばっちり見られてるよ。沢村さんお前の事を可愛い奥様って褒めてたよ。ヒップもプリプリでそそられるって。」
「も…もう!そんな訳ないでしょ!馬鹿!」
帰りの道中で事の次第を話すと妻は驚きを隠せず、さらにはご主人の言葉にオマケを付けると顔を背けてしまいました。
軽い露出を楽しむだけで出掛けたドライブでしたが想定外の出来事が重なり合い、沢村夫妻との出逢いが新たな波を起こしてくれるのではと期待を膨らませる私でした。
家に帰ると妻は疲れ果てて直ぐに寝息を立て、私は沢村さんからのメールを期待して携帯を枕の側に置きました。
「夜分遅くに申し訳ありません。お話し大丈夫ですか?」
時計は日が変わっても私の目は冴え、何度も携帯を開いていると待ちわびた沢村さんからのメールが届きました。
「もちろんですよ。妻は疲れ果てて寝てしまいましたが、私は目が冴えて。」
「家は妻からおかわり求められて大変でした。今はぐっすり寝てますよ。」
そんな話からお互いに自己紹介から夫婦生活などを話し、お互いに似たような境遇で同じ願望を持っている事がわかりました。
お二人は私達より一つ年上でご主人は隆さん。身長175センチ体重65キロで、スリムながら水泳で鍛えた筋肉質な体型は未だ健在だと聞きました。
奥様は恭子さん、身長165センチ体重70キロとかなり豊満で、最近は性欲も増して今回初めてエッチな遊びに付き合ってくれたそうです。
ただ、妻と同様に夫婦交際には完全否定で、私達との出逢いで何かが変わるかも知れないと期待もしていると聞かされました。
『これからお互いに刺激し合っていきましょう。先ずはお友達としてよろしくお願いします。』
「そうですね。こちらこそよろしくお願いします。お友達から。」
私達夫婦の事もいろいろと話し、お互いの気持ちが一致した事もあり、意気投合した私達は深夜遅くまで男同士の友達関係を築きました。
「あなた!もうお昼よ!起きて!あっ…。」
翌日、私が起こされたのは昼前で、家事を終えた妻をベッドに引きずり込みました。
「夕べの方、沢村さんってご夫婦で○○市に住んでるって。連絡先交換してたから遅くまで話が弾んでな。また逢えたらいいねって。」
「そ…そうだったの…。もう…。は…恥ずかしいところ見られたのに…。」
「沢村さんお前の事気に入ったみたいだよ。お前も気になってるだろ!」
「もう…。こんなおばちゃんなのよ…。そ…そんな事…ないから…。コーヒー冷めちゃうから…。」
妻の言葉と反応は間違いなく沢村さんを意識していると伺え、恥ずかしさを隠すように離れる妻がいつも以上に愛しく思えました。
それからは男同士のメールの話は妻に包み隠さずに話すようになり、逸る思いを抑えながら友達関係は深まって行きました。
ベッドの中では沢村さんの影をちらつかせ、昂った妻は何度か沢村さんの名前も口にし、その反応と変化は夫婦の新たな刺激を生み出しました。
『素敵なご夫婦と出逢えたね。ゆっくり焦らずに。女性の気持ちを解していきましょう。』
『無理なく進めていきましょう。ゆっくりと。』『ここからが大切ですよ。日常と非日常の間をゆっくりと。』
『夫婦交際の一歩になるといいね。』
チャット仲間にもそんな出逢いと日常の変化を話し、皆さんは温かく見守ってくれていました。
それから、お互いに都合が合わず再会する事は出来ませんでしたが、偶然の出逢いから1ヶ月後には夫婦一緒にメールを楽しむようになり、少しずつですが夫婦での友達関係も作れていきました。
「今日だけど…。沢村さん達○○ショッピングセンターに買い物に行くそうだよ。それで…。」
「えー!いいなー!日曜日だし私もお出掛けしてみたいなー!」
「おいおい!最後まで話を聞けよ。それで、沢村さんからランチ一緒にいかがですかってお誘いがあったんだ。」
「えっ…。そ…そうなの…。お二人と…。」
「急なお誘いだから…。嫌なら断るよ。」
この話は沢村夫妻からの突然のお誘いで、お二人で出掛ける予定にご主人が私達を誘って見ようと提案したところ、奥様は快く承諾されて喜んでいるとメールに書かれていました。
妻は突然の話しに言葉を止め、メールを見ながら私に体を寄せて来ました。
「無理しなくていいよ…。」
「せっかくのお誘いだから…。あなた…。」
「じゃあ、返事入れたら支度しよう。」
妻は顔を赤く染めながら私に抱きつき、私は妻の火照りを体で感じながらご主人に返信しました。
「妻がお二人にお逢い出来る事を喜んでいます。そちらに着いたらまたご連絡差し上げます。ちなみに妻は黒Tです。」
『再会楽しみにしてます。私の好みで妻はミニワンピースでお出かけします。』
妻はそんなメールを見て嬉しそうに二階へと上がり、私もあわてて妻を追いかけました。
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