ひろみさんの家での週末生活も最終日の日曜を迎えていた。2夜続いた夜の営みで、彼女とは身体と心も繋がったようにも思える。
そして、『この人と結婚したい。』とそう思っているのは僕だけだろうか。
午前10時となり、ひろみさんの口から、『さぁ~、お祖母ちゃんのところへ行くぅ~?』と子供たちへと伝えられた。
お祖母ちゃんとは僕の母、家族揃って我が家へと遊びに来るというのです。孫の顔を見せるために。
時間はお昼。我が家へとやって来た子供たちは、正座をしながらうちの母親の手料理を頬張っていました。
たいしたものは出せませんが、めん類の横には子供たちの喜びそうな即席のハンバーグが置かれています。
やはり子供、そちらの方が箸は進んでいるようでした。
午後1時となり、母はひろみさんに、『ゆっくりして来て。この子、頼むわよ。』と告げています。
彼女は、『なんにも、心配しないでください。』という顔をして、母に答えるのでした。
それは、僕とひろみさんにくれた5時間という時間。もう二人がどんな関係なのかは、きっと彼女が母にも伝えているのだ。
『二人に必要なのは、二人だけの時間。』、そのために母は二人の子供の子守りをかって出てくれたのでした。
家を出た僕たち。車は僕のを出し、向かうのはもちろんラブホテルです。
『ちょっと、ゆっくり出来るねぇ~?』と助手席の彼女が言いますが、心の中では『どっちのこと?』と笑っていました。
まあ、子育てから解放をされた母親の心境なので、『のんびり』って意味なのでしょう。
ホテルに着き、ひろみさんがお湯を張るためにお風呂へと向かいます。僕はと言えば、まだ馴れないのか、表情は堅いです。
昨日の深夜も二人で身体を重ねたのに、もうそんな仲なはずなのに、緊張はしてしまうのです。
そんな僕はテレビをつけます。何か音がないとツラかったからでした。
映ったのは、アダルト放送。それも女優さんが、『アン、アン、』と喘いでいるシーンでした。
慌てた僕は風呂場の方を見ますが、そこにはもうひろみさんが立っています。
『ヨシ兄さぁ~ん。ヨシ兄さんもそんなの観るんだぁ~。』
それは、やさしい顔でした。細い目が笑って無くなり、僕をからかう年上のひろみさんの顔。
男なら観られて恥ずかしいはずなのに、その顔からはそれを感じません。
『観るよぉ~。ひろみさんもこっち来て観よう~?』
声を掛けますが、もちろん彼女は素直には従いません。チラチラとは観ますが、視線は常にテレビから外そうとしています。
そんな時、近づいて来た彼女の手を掴みまました。
『ダメ~。ヨシ兄さん、一人で観てください~。』という彼女を、ベッドへと引き寄せるのです。
面白いものでした。あれだけ笑いながらからかっていた彼女が、僕の隣に座った途端におとなしくなっています。
顔を見れば一目瞭然。顔は強ばり、目は落ち着きがない。この手の動画を観るのには馴れてないようです。
それでも数分後、並んでアダルト放送を観ているひろみさんの姿がありました。正確には、彼女は観てはいないのかも知れません。
頭は枕に置き、寝かせた身体は足の先までがダランとベッドに伸びきっています。彼女は今、とてもリラックスをした状態なのです。
テレビからは、大きな女優の喘ぐ声が響きます。男優に激しく突かれ、最後の時を迎えているようです。
しかし、こちらのベッドでは寝そべる女性が始まりの行為を受け入れていました。
ズボンから入れられた男の手が、彼女の大事な場所に触れていたのです。
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