「お~い、姉ちゃん。」
案内図でタクシー乗り場を探していると、いきなり声を掛けられた。
(またナンパかしら?)
「そんな脚出して、乳揺らしながら何処いくんだ?」
そう言いながら声をかけてきたのは、日に焼けた逞しい身体をした大男。
『……!?』
……"漁師"だ!
「それにしても、デカイもんブラ下げてるなぁ。」
ニヤニヤと笑いながら、私のオッパイをガン見している。
(大きいから見てしまうのも仕方がないとは思うけど……)
(ちょっとあんまりじゃない?)
明らかに女性に向けてはいけない目をしている。
関わってはいけないと思い、オッパイを隠しながら無視して早歩き。
それでも、しつこく付きまとってくる。
「なぁ? 暇ならちょっとワシに酌してくれねぇか?」
(そんな股間にテントを張りながら言われても……)
(一体どの酌をご所望なのかしらって感じなのだけど?)
『はぁ~』
下心丸見えだし。
しつこい人だから、キツく言った方が良いかもしれない。
「……夫が待ってますので!」
人妻の魔法の言葉!
今日は、これでナンパの大半を撃退してきました!
しかし、漁師は食い下がらない!
尚もしつこく、早歩きする私に付いてくる!
(この人、夫が居るって言ってもお構いなしじゃない!)
そして、漁師は思いもよらない行動をとった!
「こんな、パンツ丸見えにして何言ってんだよ。」
「ワシの事を誘ってるんだろぉ? ん?」
『やだっ!? ちょ、ちょっと!?///』
たぶん、早歩きしたからズリ上がっていたのだと思います。
ショーツが見えていると指摘されながら、いきなりオシリを撫でられた
しかも、当たり前のようにスカートの中に手を入れてくるから驚きです!
・
・
・
夫が会いに来るなと言っていた理由は
こうした、漁師達の素行が原因なんです。
この町は、漁業が盛んで漁師の立場が高い。
だから漁師は、横柄で我儘な人が多い。
その上、気性も荒くて乱暴。
体格も良いから、一般人は怖くて手が出せない。
そして……。
何より厄介なのが、性欲旺盛で女好きなところ。
外から来た女性が特に好みで、彼氏持ち・人妻だろうがお構いなし。
気に入れば、強引に関係を迫ってくる。
しかも、手籠めにサレた女性の大半が
漁師のオンナになるというのだから、手に負えない。
都会の優男では決して味わえない、逞しくて野獣のようなSEXで
アソコも心もダメにサレちゃうんだって……。
夫の同僚でも、奥さんや彼女さんを寝取られた人が
たくさん居るって言っていたから、相当なんだと思います。
更に特筆すべきは、生殖能力。
魚の良い所ばかり食べているおかげか、量も質も桁外れ。
排卵日の場合だと、きちんと避妊しないと"妊娠確実"なんだとか。
真っ白い肌して外からやってきた女性が、半年後には真っ黒に日焼けして
"ポッコリお腹"で漁師を手伝う姿が度々目撃されているらしい。
要するに……。
この町の漁師達は性獣なんです。
「外から来るオンナは直ぐにヤレる」
「俺達の子供を孕みたくて、この町にやってくる」
本気で、そう思っているんです。
・
・
・
(私も最初は半信半疑だったけど……)
「あぁ、堪んねぇ~。 プリプリの安産型な尻しやがってよぉ~」
弾力を楽しむようにオシリを好き放題している大男を見たら
もう、信じずには居られなかった。
『やだっ!……もうっ、止めて下さいっ!』
勿論、言っても止めてくれる訳がない。
しかも、気のせいか
徐々に前の方まで手が伸びてきている気がする……。
(ちょ、ちょっとヤバくないかしら……!)
流石に危機感を感じて、助けを求めるように周りを見る。
(……え!?)
……何ということでしょう!
私と似たような恰好をした女性達が皆
漁師達にセクハラ三昧されているではありませんか!
オッパイとかオシリとか、何処かしらを弄り回されています!
(あの子なんて、オッパイほっぽり出されちゃってるけど!?)
ギャル風の、ショートパンツが似合うモデル体型の女の子。
チューブトップをズリ下げられて、生乳を揉みくちゃにされている!
でも……。
当の本人は、恍惚の表情をして漁師に身を委ねている!
『……』
良く見れば、他の子達も似たり寄ったりで悦んでいる様子だった……。
耳をすませば、クチュクチュと
何かを掻き混ぜている音まで聞こえてくる始末!
(し、信じられない! こんな公衆の面前なのに!)
そして、唖然として見ている私を尻目に
漁師と熱いキスを交わしながら、宿泊街がある"裏通り"へと消えていく……。
『……』
そういえば、こんな噂もありました!
漁師との荒々しいSEXと百発百中の子種を求めて
全国の"好きモノ女子"と"不妊で悩む奥様"が頻繁にやってくるって……。
『はぁ~』
(ホント、傍迷惑な人達だわ!)
見れば見るほど、腹が立ってくる!
きっと、あの人達の行いが
この町の漁師達を増長させているに違いありません!
それに、自分も同類だと思われてしまっている事に
人妻としてのプライドも傷付けられました!
「ほら姉ちゃん、とりあえずワシ等も向こう行って話そうや。」
(……!)
(私を、そこら辺に居る下品なオンナ達と一緒にしないで下さいな!)
(こう見えて、昔から身持ちは固いんですからね!)
『もうっ! いい加減にして!』
漁師を睨みつけながら、そう吐き捨てて
オシリを触っている手をピシッと払って、その場を後にしました。
※元投稿はこちら >>
長期出張中の夫に逢いに行ったら、性欲旺盛な地元民にオマタも心もユルユルにされた話……。