翌日、私はホームセンターのペットコーナーにいた。
真っ赤な首輪の前で…釘付けになっていたら
『奥さん、首輪をお探しですか!?』
見るからにスケベそうな中年の男性店員に声をかけられた。
『あっ…いえっ…その…犬の首輪を…』
『そうですね、奥さんだったら…とても細身だし、小型犬用の…これぐらいが宜しいかと…』
そう言いながら、私に小さくて真っ赤な首輪を手渡した。
『ちょっ、ちょっと何言ってるんですか!?私はペット用のを…』
私は明らかに動揺しながら首輪を店員に突き返した。
『大丈夫ですよ、奥さん自身がペットだってこと…一目でわかります。
なんなら、試着してみますか』
『もうっ、それでいいわよ!』
店員から首輪を奪うと私は脇目もふらずにレジに向かった。
※元投稿はこちら >>