全裸のままコートを羽織り、姿見に自分を写した。
体を揺り、見えない歩き方を練習した。
帽子を深く被っただけでは不安に感じて、買っただけで使った事のなかった大きな黒いサングラスをかけてから玄関を出た。
エレベーターを待つ間も、黒い人影は私を囲み 全身に手を這わせながら私の唇を奪い合っていた。
後ろから首筋を舐めあげ、コートの中で太ももを撫でた。
乳房を揉みしだき、乳首を抓っては引っ張っている。
エレベーターの扉が閉まり息を吐くと、そこには小さな喘ぎ声が混じっていた。
妄想は現実を超え、膣の中に激しくピストンする肉棒と、曲げ伸ばしを繰り返す指を同時に感じた。
口の中には3人の舌が這いまわり、顎や舌や歯の裏を舐めていた。
乳房は乱暴に揉まれながら 乳首は舐められながら噛まれていた。
人影にはいくつか、存在感をはっきりと感じさせるものがあった。
その1つは カメラを構えていた。
いつも手の届きそうな距離に立ち、カメラのレンズを私に向けている。
構えたカメラのせいで顔は見えない。
快楽に惚けた私の顔を、弄られる乳房を、掻き回される膣を写し続けている。
そんな妄想に包まれながら 私はエレベーターを降りて玄関ホールを進んだ。
自動ドアが開くと風が吹き込み、コートの裾が揺れた。
私は1歩を踏み出した。
外の空気を感じながら歩くと、コートの裾の揺れが大きく感じた。
太ももの付け根まで、いえもしかしたら全裸の体の半分が露出してしまっているように思った。
私は人影に囲まれ凌辱され続けながら、意識を妄想に包まれたまま、コートのポケットに入れた両手を重ね、足が露出するのを防ごうと努力しながら歩いた。
コートの裏地が固くなった乳首を擦る感触に声を上げそうになりながら歩いた。
信号待ちをする人に囲まれながら愛液が太ももを滴り落ちていくのを感じた。
匂いを気づかれるのではと不安になりながら交差点を渡った。
足を前に出すたびに擦れえる太ももが愛液まみれになっていった。
道路を走る車の中から見られれば、太ももを垂れ落ちる愛液が見えてしまうのではないかと思った。
そしてようやく、目的地である公園に入った。
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