男の言葉は、私の心に残り続けた。
何をしていても、黒いモヤのように頭の周りに纏わり付いた。
旦那の前にいる時間にさえ、シコリのように意識の中にあり続けた。
そして、時が経つにつれ ゆっくりと大きくなっていった。
頭の周りに漂い続ける黒いモヤは、ゆっくりと大きくなり人のシルエットを形作っていった。
顔は見えない。
輪郭さえあやふやなまま。
けれど私は、その黒い人影を男だと確信していた。
黒い人影は、男の激しいピストンに揺れる乳房に手を伸ばしてきた。
男に跨り腰を振れば、その両手で私の頭を掴んで口の中に押し込んできた。
奉仕する私の腰を掴んで、後ろから犬のように犯し続けた。
そして男が帰った後も、帰ってきた旦那の前に座って食事をしている時でさえ私を囲んだ。
私は左右の黒いモヤに耳を舐められながら、首筋に舌を這わされながら、椅子の下から突き上げられながら、旦那の前に座っていた。
※元投稿はこちら >>