時は同じくして、はるみの部屋では・・・・・
他の部屋でも同時に研修は始まっていた。
はるみの部屋には若い研修医の様な男が待っていた。
『はるみさん?・・・はじめまして、僕は院長先生と一緒の大学病院で勤めている者です。
僕も院長先生の様になりたいと思う医者の端くれです。
まだ研修医の域を出られない僕ですけど、はるみさんの研修相手に選ばれて嬉しいです。
よろしくお願いします』
見るからに頼りない先生・・・、だけどどうにかしてあげたいと思うような、母性愛を匂わせる男だった。
『はい・・・、はじめまして、私は はるみです、先生よろしくお願いします。
私もこんな事に・・・なるとは思いもしませんでした。
院長先生のご紹介なんですね・・・』
『はるみさん・・・、そんなに緊張しないで下さい、僕だって初めてなんですから・・・
院長先生から、まずは導入ビデオを見せるように聞いています』
そう言ってテレビを見る様に言った。
院長はお局のはるみには、一番若い者をあてがったのだった。
母性愛を引き出そうと言う物だった、治療が始まればそう言う患者の対応をさせる考えだったのだ。
このビデオでは院長のきっかけで催眠状態にさせる学習プログラムであった。
リラックスさせてその状態にさせていった・・・。
『3・・・2・・・1・・・はい・・・』
院長先生がそう言った瞬間、私は目の前に赤ん坊がいた・・・・
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