『約束したじゃん』
『ケチ』
『嘘つき』
『サイテー』
グループラインの中は騒がしく、いつまでも着信音が鳴り止まなかった。
口々に不満を言い、罵り、残念がっては怒っていた。
『ごめんね、でもすごく怒られたの・・・みんなも、大学生のお兄さんに怒られるのイヤでしょ?』
見たことのないオッサンより、身近な年上の学生が一番怖い。
そう聞いた時には半信半疑だったが、効果はバツグンだった。
『社会人』なんて、怖くない。親や親戚、先生で慣れてる。
邪魔だし鬱陶しい・・・けど、それだけ。
一番怖いのは高校生だけど、大学生もやっぱり怖い。
そう聞いていた通りに、5人から届くラインのトーンはみるみる小さくなっていった。
とはいえ、もちろんメッセージを連発する5人は、すっかり手に入れたと思い込んでいたオモチャに未練タラタラで、まだまだ諦め切れない言葉を送りつけてくる。
『なら、黙ってたらいいじゃん』
『いいね。黙って家に呼んでよ』
『チンポ、ほしいでしょ?』
『ダメよ』
『ダメじゃないよ』
『見つかったら怖いわ』
『みんな、怖くないの?』
そんな会話が文字で続いていく。
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