山崎は、報告を終えた舌が自分の足首を舐め、スネを這い上がってくるのを感じながら、左手に持った携帯を操作していた。
アダルトサイトにログインし、自分のプロフィールを開く。
(12人目と言っていたな・・・)
メッセージボックスを開き、着信の時間を頼りにメールを探す。
女を使いたいとゆう依頼、また貸して欲しいとゆう雑談のメールに邪魔されながら、けれどすぐに12人目からのメールにたどり着く。
男はメールの中で女の感想を述べ、2時間も時間をオーバーしてしまった事を詫びながら、それでも次の待ち合わせに間に合うように送り出したと、図々しい言葉を綴っていた。
(つまり、3時間以上、この男に・・・)
膝から太ももに舌を這わす姿を見下ろし、その舌が太ももの付け根・・・足とタマとの境で上下に動くのを感じて、また携帯に視線を戻す。
山崎の指が男の名をタップすると、プロフィールのページが表示された。
前面にモザイクの掛けられた、けれど雰囲気は十分に伝わる画像があった。
左右に白髪を残し、ハゲ上がった頭。
色黒の顔をカメラに向け、笑顔を作っているのがわかる。
ガリガリな、けれど下腹だけがでっぷりと突き出た体は、まるで妖怪か餓鬼のような印象だった。
プロフィールには、おそらく今までそれを餌に女を釣ってきたのだろう『産婦人科の開業医』と、特殊であり変態行為に狂った人にとって魅力的な職業が公開されていた。
性病の治療に協力します、不安に思っていることがあれば相談だけでもいつでもどうぞと、露骨な言葉で誘惑しながら、代金は体でお支払いをと書いている。
詳しいお支払い方法は、ぜひアルバムをご覧ください。内容を見て、それでも了解頂けるなら、全てお望みどおりに・・・と続けていた。
※元投稿はこちら >>