映画館を出た二人…真理子は羽生の後ろを少し離れて歩いていた。真理子の乱れた服装も直り、見た目はごく普通の人妻に見えている。
しかし、真理子の体からは映画館で濡らした牝臭で真理子は、人通りの少ない通りでも、すれ違う人に、自分が辱めを受けた事を気づかれないかと、周囲を気にしながら歩いていた。
羽生:『奥さん、一緒に歩きましょうよ?それとも、下着が濡れて気持ち悪いんですか?ふふ…』
真理子:『羽生さん、もぅ…許して…ください…ぅぅ…もぅ、帰りたい…』
真理子は俯きながら涙を浮かべて懇願すると、羽生は真理子に近づいて来ると手を握りニコリと微笑む…
羽生:『ダメですよ…もう少しお話しましょうよ?本当は、奥さんも嫌じゃないでしょう?さっきも、あんなに気持ち良く逝かれたじゃないですか…着いて来てくれたら、もっと良い所に連れて行ってあげますから…』
真理子は、恐れながらも、その羽生の妖しく惹かれる言葉に抵抗は弱々しく羽生の手を振りほどく事は出来なかった。
真理子の中にいるもう1人が、そうさせているようで…
真理子:『何処へ…何処へ連れて行くんですか…?』
羽生:『ふふ…大丈夫。そんな怖い所じゃないですから…着いて来て…行きつけのBARですから…』
真理子は羽生に言い流されるままに、通りを2人で歩いて行く。大通りから少し入った路地裏の雑居ビルに羽生が入ると、エレベーターで三階へ…
そこは何軒かのスナックやBARが建ち並んでいて…
その階の1番奥の店の前に立つ。店の前には【会員制fetish BAR Heaven's door 】と小さな看板が掛けられていて、もう1つの掛け看板には【準備中】と掛けられていて…
羽生は、その重厚感のある木製ドアに手を掛け押し開く…
羽生:『こんにちは…マスター?』
マスター:『はい…何方?ぁぁ…羽生さん、いらっしゃい…まだ、準備中なんだけどさ?』
薄暗い店内の奥から現れたのは、50代前後の中年男で
オールバックの髪型に色つき眼鏡の少し強面の男だった。真理子は羽生の後ろに隠れて一瞬後ずさりすると…
マスター:『おや?羽生さん…その女性は?初めて見るね…はじめまして…』
マスターは真理子を見ると強面の顔を緩ませて微笑み…真理子は緊張した面持ちで頭を下げて…
羽生:『マスター…ちょっと…プレイルーム貸してくれないかな?準備中だと思うけどさ…頼むよ。』
マスター:『うーん…仕方ないね…羽生さんの言う事なら…いいよ。奥の部屋使って…』
羽生は苦笑いをし、真理子を連れて奥の部屋へと入って行こうとすると…
マスターは真理子とすれ違いざまにニヤっと微笑まれる。そのマスターの目に背筋が凍るような気持ちになりながら、マスターから離れて…
「プレイルーム?」真理子は初めて聞くその言葉に…これから、羽生に何かを辱められる事に不安と高揚感をいり混じらせて、羽生に連れられるままにプレイルームへと入って行くのだった。
(続く)
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