【動画どうでした?気に入ってくれそうだと思って送ったんですが…ふふ…また、聞かせてくださいね。
それと…土曜日の件ですが、AM11:00に○○○駅の近くにある映画館○○○シネマの中にしましょうか…僕も中に居ますから…】
男からのメールを読んだのは、真理子がベッドで果ててから、しばらくしてからで…
真理子はメールを読むと○○駅は知っているが、その映画館は思い当たらなかった。想像だと、有名な映画館ではなく小さな映画館のような気がする。
駅は自宅から数駅離れた駅で、その名前も思い当たらない映画館だと、知り合いにも会う事は無いだろうと思うと、真理子はメールを打ち始める。
【わかりました…。その映画館に行きます。夕方には主人が帰って来ますから、それまでです。お願いします…】
真理子はメールの最後に保険を掛けるように主人の話を出して嘘をつく…男の手に落ちたら自分が康介の元に戻れなくかと思ってしまって…
そして…しばらくして、男からの快諾したメールを見て安堵すると、牝の仮面を被っていたベッドから立ち上がり、妻の仮面へと変わって行くのだった。約束の土曜日にどちらが、自分の本当の仮面と知るとも知らずに……
(続く)
※元投稿はこちら >>