『ねぇ?康介さん…起きてる?』
真理子は暗闇のベッドで一緒に眠る夫に寄り添うように近づくと小声で話しかける。夫は肩を揺らすと…
『ごめん…ちょっと疲れてるから、今日は寝かせてくれよ…ごめん…』
元々、セックスに関して淡白だった夫は地方公務員をしていて、最近はコロナ禍のせいもあり毎日、夜遅くまで仕事で疲れていると理由で真理子の誘いも断る事が多く…そのせいもあり、真理子の欲求は夫が居ない昼間にネットのHな動画を見て自分を慰める事が多くなり、次第に露出という羞恥行為にのめり込んでいき…そして、何度かしていた野外での秘密の行為が、まさか、こんな悩みを抱えてしまった事に夫へそれ以上何も言えずに、真理子は夫に背を向けて寝るのだった。
隣に愛する夫が寝ているのに寂しい夜…真理子は、先程返信したメールを思い出す。
「きっと…大丈夫、誰にもバレないはず…言う事さえ聞いていたら……そうよ…大丈夫…」
真理子は布団に潜り込みながら自分に暗示を掛けるように心の中で囁いて眠るのだった。
そして次の朝……
『行ってらっしゃい…今日も遅くなるの?駅に着いたら電話してね?今日は貴方の好きなシチューを作るから温めておくわね…』
出掛ける夫を玄関で見送る真理子は、夫への優しい言葉をかけると…
『ありがとう…昨日はごめんね。休みの日はゆっくり…ぅん…』
貞淑な妻への愛情の篭った言葉を掛ける康介は微笑みを浮かべながら仕事に出て行った。真理子はその言葉を聞いて、これから今日、自分が他の男の目の前で下着姿を見せてしまう事に罪悪感に包まれてしまうのだった。「康介さん……ごめんなさい…」そう心に何度も呟いて…
それから、約束の時間まで家事をしていても時計ばかり見ている真理子…このまま時間が止まったら…そう思っていると、メール音が鳴る…それは脅迫者からのメールで…
今日はあいにく午後から雨模様ですね。残念ですが…指示を変更します。以下の通りお願いします。
①出掛ける前に鏡で自分のの下着姿を写真で送る。
②近くのショッピングモール○○○に車で行き、立体駐車場の場所を連絡する。
③その後、何処かの試着室でノーブラになりショーツをくい込ませてから、普段と同じようにショッピングする。
※後の指示はメールでするので絶えずメールはチェックしておく。
それを見た真理子は、少し心に掛かった雲が晴れた気分になる。公園での下着姿…今までした事のないハードルの高いプレイに自分でも抵抗しか思えてなくて…
それに、ある意味…この指示は、真理子にとって羞恥心を擽る指示だった。それは…
以前見ていた動画で、人妻が、ある男の指示で羞恥プレイを指示されて場面と同じで自分に重ねて見えて…
真理子は、直ぐに脅迫者にメールを返信する。
「わかりました…近くの○○○ですね。着いたら連絡します。」
真理子は送信すると、出掛ける支度をする為に寝室へ向かう。大きな姿見鏡の前で部屋着のピンクのワンピースを脱ぐと昨日、夫に抱かれる為に着ていた紫色の金色の豪華な刺繍を施したショーツ一枚の裸身を映して見つめる。若い頃より肉付きも良くなり、乳房もお尻もサイズアップしていた。こんな体型だから愛されないの?真理子は夫から誘われない事を体型のせいにした事もあった…
そして、紫のショーツの縁に指を入れるとスルスルと大きな双臀から剥くと小さく丸まりベッドに置く…
そして、用意しておいたシンプルな黒のフルバックショーツに揃いのブラを身に纏うと、スマホを手に取り姿見の中の姿を撮すのだった。
スマホの液晶に映る真理子は、顔を隠して下着姿の自分を見るとあの男に見られていると想像すると恥ずかしさと見られるという意識で顔が熱くなるのを感じて…
『何考えてるの…私……知らない人に見られるのに…』
真理子は鏡を見ながら、手を股間へと這わせそうになるのを止めて…
(続く)
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