1階の店内は明るく広い。アダルト関連の書籍やビデオ販売が主となる。所々にあるテレビモニターからはアダルトビデオのダイジェスト映像が再生されており、女の喘ぎ声が静かなフロアーに響き渡る。店内にいる客は男性ばかりで女性はいない。
女連れで店に入ると店内にいる客の視線が私たちに向けられる。女を品定めするように眺めているようだ。
香代は初めて見る光景に嫌気を感じた。テレビモニターに映る裸の男と女が絡む場面や男のイチモツを女が咥える場面等が目に入る。また店内に響く女の喘ぎ声が聞きたくなくても聞こえてくる。早くこの場から去りたいのだが、男はそれを許してくれない。店内にいる客の視線から逃れるため男に寄り掛かる香代。
男は香代が寄り掛かるのを幸いに傍に寄せようと腰に手を当てるとそのまま掌をお尻にもっていく。客に見せつけるようにタイトミニの上からお尻を撫で回す。撫で回しながら裾をずり上げて黒のストッキングの滑り止めベルトから剥き出す太ももを覗かせる。
香代はノーブラでいることを忘れているのか隠す仕草をみせないでいた。そのため白のシースルー感のシャツから尖った乳首の輪郭と黒みがかっかたピンク色の乳輪と乳首を浮かび上がらせる。
香代をちら見する店内の客(男)が増えていく。マナーを心得ているのか声を掛けることはしない。
小声で男に聞こえるように呟く。
「…。やめてください」
香代は撫で回す手を掴むとタイトミニの裾を引っ張り丈を伸ばす。伸縮性の生地なので伸びる分透ける度合いも増す。店内の明るさも加わり黒の生地に肌の色をくっきり透けさせる。離れた距離からちら見していた客は驚きのあまり目を見開く。パンティを穿いてない
お尻の割れ目、足を開く度にお尻の割れ目の隙間から縮れた陰毛が見えるのだから。
男は香代を連れて店内を巡回していく。露出関連の商品が陳列するコーナーで足を止める。
「奥さんが興味をもった野外露出はどれですか?手に取って見てください」
「そんな…。興味もたないです」
「これなんかどうです。マジックミラーを使った露出です」
手渡さたアダルトDVDのパッケージに目を通す。
「すいません、ちょっとトイレに行ってきます。それとトイレ側に体を向けて待っててください」
「…?…。分かりました」
香代は男の言う通りに体の向きを変えてパッケージに目を通す。
離れた距離から香代の正面を見ると男の期待通りの結果に喜ぶ。タイトミニの丈を伸ばしたため黒の生地より黒い密集した縦長の陰毛がくっきりと透けて見えるのだ。
トイレから戻り香代を姿見がある場所に連れて行く。
「声を立てずに見てください」
何のことか分からずに姿見を見る香代。着ている服の生地が透けてノーパンノーブラの体、物陰から数人の男性客の目が姿見に映っていた。
「なんで?…。えっ?」
手で胸と股間を隠すようにする。
「人だかりが出来るのも困りますし移動しましょうか」
※元投稿はこちら >>