「名前を呼ばれたと云うことはゲーム?財布って、テーブルにあるこれよね」
香代は呟きながら、後ろ向きで財布をなんとか手に取る。足枷された足が縺れて転ばないように玄関へ移動していく。ダイニングから出ると廊下があり、その先に玄関がある。
廊下に現れた香代をピザの配達員は凝視する。肩が露出した黒のマイクロミニのワンピース姿で足枷を嵌めた香代を視ている若い男の配達員に声が掛かる。
「妻にSMグッズのコスプレをさせていてね。それで枷を付けているんだよ」
「そうなんですか。…。」
香代は転ばずに歩くことを意識していたため、配達員に視られてることに気付いていない。
配達員は女が内股歩きする度にマイクロミニから剥き出している太腿の奥に目が集中する。見えそうで見えない。今 "黒" いのが!黒のパンティを穿いてるのかな?と想像する。
ピザの梱包を持って立つ配達員に腰を下ろしている男は声を掛ける。
「すいません、荷物は床に置いてくれませんか」
「あっ、分かりました」
腰を下ろしピザの梱包を床に置いて、そのままの体勢でいる配達員。
なんとか玄関にたどり着いた香代は配達員の存在にうろたえる。と同時に配達員に下から見上げるように視られていることに恥ずかしく感じた。
「香代、財布は?」
男に背を向ける。マイクロミニで隠しきれない双臀、尻の割れ目を下から見上げる男二人の目に晒される。
「手枷もして本格的にSMのコスプレをしていたんですよ。なぁ、香代?」
「ええ…。」
後ろ向きで男に答える。
「彼女さんも綺麗で似合ってます。羨ましいです」
「香代、似合ってるって褒められたよ。彼の前で廻ってごらん」
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