「これから映画を見に行くんだが、どうだねこれも縁だし一緒に」
「はい、喜んで同行させて頂きます」
シネコン内にあるトイレで橘と宮本が居る。
「宮本君、君に重要な任務を与えてもいいかな?」
「はい。任せてください」
「妻に映画の上映中にオナニーすることを命じているんだよ。勿論、宮本君にバレないようにこっそりとね。だから気付かないフリをしていてくれないかな。但し、妻がイキそうなタイミングで太ももに触れて邪魔して貰いたい。その時、胸を触ってもいいよ。約束を守ってくれるかな?」
「はい。約束します」
平日昼すぎの館内は閑散としていたが上映時間が迫るにつれ人が増えていく。席は後ろ中央席を選び、香代の両隣を橘と宮本が座るかたちになる。私たちの前に一段離れて席に男女の組が居る。最後列の席を選んでいないので、私たちの後ろ三段離れた斜め席にも人が居る。
館内が暗くなり、予告や宣伝をスクリーンに映し出す。そして、本編が始まった。
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