ついに浮気をしてしまいました。
はずみとはいえ欲望を押さえキレなかった自分が、情けない。
罪悪感でいっぱいになった。
「みどりさん今日は、ありがとう。
そしてごめんなさい。
そろそろ帰る。」
「幸子さんのもとに帰るんですね。」
「知ってたの?」
「同じマンションの階違いだけですよ。」
「夫婦関係になっている。」
「私も、偽装結婚とはいえ、主婦です。
夫が、他の男と寝て帰った時に複雑です。」
「お風呂入る?」
「軽くシャワーだけ借りる。」
って空しさを残し帰宅した。
直ぐにまたお風呂に入った。
身体全身を念入りに洗う。
みどりさんのにおいや痕跡のチェックして、大丈夫と確認して上がる。
服を着てベランダでタバコを吸い出す。
幸子さんは、勘鋭いから隠し通せないだろうなぁ?
「ただいま。」って幸子さんが帰宅した。
「おかえりなさい。」
「勇治さんどうした?」って近づいて来ました。
「槌槌槌」
「やってきたんだ?」
「ぇ(>_<)」
「みどりちゃんを抱いて、あげたんでしょう。」
ってズバリ言われた。
「ごめんなさい。」って土下座して謝る。
「槌槌槌
まぁ私が、仕組んだ事だからね。」
「Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!」
「今日のお料理教室は、自習にしたのさ。
先日のお料理を、家庭で作って家族の評価をまとめる事にしたんだ。
やはりみどりさんは、勇ちゃんを味見役にしたか。」
「それじやぁ?
最初から計画している?」
「さすがみどりちゃんといえ他の女性抱いた勇ちゃんには、複雑な気持ちだけどね。
大丈夫よく頑張ったね。」って抱きしめられた。
向かい合わに座る。
「勇ちゃん私の年齢は、わかっている?」
「確か60歳。」
「違う。もうすぐ70歳になる。」
「Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!」
「若い頃から騙し続けてごめんなさい。
凄くおばあちゃんだよね。
だからいつ死ぬか?
わからん歳なんだ。
死ぬ前に誰かに勇ちゃんを、託さないと心配なんだ。
そこでみどりさんならば、任せられると思った。」
「でもみどりさんは、既婚者です。」
「勇ちゃんは、1人の女性だけを一生涯愛せる性格か?」
「槌槌槌」
「本当に善き伴侶を見つけるまでは、監視役が必要なんだ。
みどりさんならば、時に厳しく、時に優しく勇を見守れる女性です。
凄く芯の強い女です。
若い頃の私に似ている。
境遇も、後追いしているんだ。」
「似ている?」
「死んだ亭主の事覚えているか?」
「おじさん。」
「そうあの人は、後天的にゲイだったんだよ。
息子が、産まれた時は、まだまだ正常だった。
その後少しずつおかしくなったんだ。」
「槌槌槌」
「だから幼い勇治を私が、求めてしまった。
これはすまなかったねぇ。
ごめんなさい。
勇治が、あの人に手込めにされなかったのは、
同じゲイでもいろいろ種類があつて、たまたま外れただけです。
この世の中には、いろんな性癖の人がいます。
そろそろ勇治は、普通の男の子に戻さないといかん
年齢になった。
だからみどりさんの悩み事聞くうちに、託す事にしたんだよ。」
「みどりさんも知っている?」
「話してはいない。
だがあの観察力と勘の鋭さは、若い時の私以上です。
おそらく私達の同棲は既にばれていると思う。
例えばこの偽装玄関の仕組みは、彼女にはお見通しだろうよ。」って指さした。
この部屋は、幸子の部屋と僕の部屋は外側からは別々な部屋に見える。
僕の部屋に入っただけではわかんない。
幸子さんの部屋に住人が、相談事来てもわかんない。
秘密の通路があるんです。
外でもオーナーと住人で、いちゃついた事は、なかった。
それを先ほどみどりさんには、同棲を指摘された。
ある意味幸子さん以上に怖い女かもしれない。
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