明美は自分の中で大きくなる欲望を抑えられなかった。
卑猥になっていく願望を止められなかった。
より下品に、より危険に、より身近になっていった。
ゆっくりと静かに・・・けれど確実にエスカレートしていった。
男子トイレでのオナニーは 個室の扉の鍵をかけなくなり、わざと扉を開けてするようになった。
洋式の便器に座り 開いた扉に向かって大きく足を開いてクリトリスを弄った。
イきそうになると片足を大きく上げ、マンコを個室の外に向かって見せつけるように弄り続けた。
・・・やがては個室に入らずにするようになっていった。
立ったまま スカートの裾を口で咥えてクリトリスを弄った。
ガクガクと震える腰を下品に感じてゾクゾクした。
鏡に映る自分の姿が卑猥で どうしようもなく変態に思えた。
実習室の並ぶ校舎の廊下でも 同じように立ったままオナニーした。
非常階段の最上段では 両足を上げて大きく開いてオナニーした。
階段を上がってくる誰かの足音にドキドキしながら絶頂を感じていた。
体育館の用具倉庫に忍び込み、跳び箱の上でオナニーした。
倉庫の鉄の入り口に向かて足を開き、その扉を開く誰かを想像した。
人気のない場所を見つけては 誰かくるかもしれない恐怖に興奮しながらオナニーした。
携帯の機種変更は カメラの性能で選んだ。
フリーアドレスを使って クラスメートに自分のマンコの画像を送信した。
送信した人数が増えるにつれ 廊下を歩くだけで、男子生徒とすれ違うだけで太ももの内側を愛液が垂れ落ちていった。
自分のマンコの色も形も知られていると考えると ゾクゾクした。
その頃のオナニーは 自分のマンコを見ながら精液を出す男子生徒を想像していた。
しかし、どこまでも進むと明美自身さえが思っていた危ない遊びは 高校卒業までが1つのピークだった。
もしかすると高校までの学生生活というのは ある種、特殊なのかもしれない。
教室というのはある意味で自分を守り、ある意味で自分を縛る鎖になる。
『転校』とは特殊すぎる行為であり、自分に逃げ場所も方法もないと思い込んでいる。
だから言葉を交わすことの無いクラスメートでさえ、『バレてしまう』と考えただけでゾクゾクするほどの存在だった。
大学生になると行動範囲が広がり、代わりに人間関係が希薄になった。
自分を変態だと、淫乱だと自覚している明美だからこそ 必要以上にマジメを装ってしまうことも原因の1つだったが、送りたいと思える相手が 高校時代よりも極端に少なくなった。
同時に、送りたいと思っても アドレスを知っていて送れる相手が極端に少なくなった。
就職してからなどは さらに極端に減っていった。
だから性癖は抑圧され続けた。
抑圧された欲望は育ち続けた。
そして旦那と知り合い、結婚し、退職し・・・『家』という鎖を手に入れた瞬間から 明美を誘惑し続けた。
19歳から7年ぶりに与えられた『逃げられない鎖』だった。
逃げる場所も、逃げる方法もない鎖だった。
それは抑圧され続けたせいで高校時代よりも大きく 激しく 卑猥に明美を誘惑した。
明美の心が折れてしまうのに、半年もかからないほど。
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