明美は足早にマンションに帰った。
自動ドアの開くスピードにもどかしさを感じ、エレベーターを待ちきれなくてボタンを連打した。
何度も失敗しながら玄関の鍵を外し、扉の内側に逃げ込んだ。
心臓がバクバクと鳴っていた。
肩を上下に揺らして荒く息をしている。
全身からは、足早に歩いたせいだけではない汗が吹き出していた。
(あぁ・・・また・・・・・・してしまった・・・)
何度も何度も繰り返してきた行為を、今回もまた後悔していた。
自分がした行為の危険の大きさを理解している。
それがどれだけのリスクをはらんでいるか自覚している。
けれど明美は、今日もまた自分の心に棲みついた異常な性癖を抑えられなかった。
(もし誰かに見られたら・・・)
・・・見られたい
明美の脳裏に、ついさっきまで自分がいた公衆トイレが浮かんだ。
手洗い場の大きな鏡・・・
その奥にある3つの個室・・・
白いタイルの壁に並ぶ小便器・・・
・・・そして青いモザイクタイルに散らばった、5枚の写真
その1枚には、下品なガニ股で立つ女の下半身が写っている。
(もしも誰かに汚されたら・・・)
・・・汚されたい
他の写真には、指で広げられたマンコのアップが。
人差し指で皮を剥かれたクリトリスが。
両手で持ち上げられた乳房が写っている。
(知らない男に、変態だと思われてしまう・・・)
・・・思われたい
そして最後の1枚には女の顔の下半分が写っている。
鼻の頭から顎までのアップ。
下品な赤い口紅を引いた唇を大きく開き、舌をいっぱいに伸ばしている。
(あぁ・・・見られてしまう・・・・)
・・・見られたい
(知らない男が私で・・・)
・・・
(あぁ・・・)
・・・
(・・・私を使って精液を出してください)
明美は無意識のままクリトリスを弄り、真っ黒いモヤよような男が 自分に向かってチンポをしごくのを・・・
その肉棒から噴き出した精液が 自分に降りかかる妄想の中でイッた。
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