家に帰ったのは深夜2時を過ぎていた。
妻を起こさないように静かに家に入った。
足音を立てないように廊下を歩き、リビングの扉を開けた。
ダイニングテーブルの上に、俺のために作ってくれたのだろう食事が、ラップされて置かれているのを見て申し訳なく思った。
そうしてリビングのソファーに座って一息つくと、ふと違和感を感じた。
いつもと同じリビング・・・のはずなのに、何故かそう感じていた。
同じ家具、同じカーテン、、、、
俺は最後まで、それがオスとメスの残り香だとは気づかなかった。
精液と愛液、汗と唾液が交わった匂いだとは想像もしていなかった。
そしてその違和感を抱えたまま、妻が寝ている夫婦のベッドに潜り込んだ。
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