麻衣子の旦那は 上司の誘いを断りきれずに居酒屋に入った。
急な食事になり遅くなること、晩飯は必要ない事、帰るのは日付が変わった後だろうから先に寝ていていい事・・・
そんな事を 謝罪の言葉で飾って妻に送った。
怒っているだろう妻からは「気を付けてね」と温かい返事が返ってきた。
「念のため、帰る前にはメールしてね。起きれないかもしれないけれど、必ずね」
その願いだけは どれだけ酔っぱらっても守ろうと心に誓った。
居酒屋に入ったメンバーはいつもの6人。
『営業』を理由に 書類を全部俺に任せてサボりまくっている上司の取り巻き4人と俺。
そして、酒豪で 性欲旺盛で・・・これで仕事ができなかったら とっくにクビになっていただろう忌々しい上司の佐々木と言う男だった。
俺は黒縁メガネの奥の ギョロっとした目が苦手だった。
ガハハハハハ・・・
そんな佐々木の豪快な笑い声ばかりが響いていた。
時計はもうすぐ9時になりそうだったが まだまだ終わる気配はない。
それどころか、取り巻きの4人はニヤニヤと笑いながら 佐々木から話しを聞き出している。
話しの内容は、ここ数か月ほど 飲むたびに佐々木が自慢する「飼っている人妻」についての話しだった。
4人で共有し、様々な変態行為を受け入れさせているらしい。
4人がそれぞれ、自分好みの調教を与え続けているらしい。
人妻本人に 自分自身を性処理の道具だと認めさせているらしい。
そんな真偽も疑わしい ネット中に散らばっていそうな話を、上司の取り巻きは煽って話させていく。
そうしておけば上司の機嫌が良いからだろうか・・・いや、意外と内容を気に入っているのかもしれない。
すごいですね、さすがですね・・・4人からのそんな言葉に 佐々木は気分よさそうに続けていく。
日曜の昼間に、8時間もセックス漬けにした。
高校生6人に輪姦させた。
ポルノ映画館で4人をしゃぶらせた。
「で、その人妻、もう佐々木さんのモノなんですね」
佐々木は右目の眉を吊り上げた。
口は不服そうにへの字に曲がっている。
「いやいや、そうでもない」
そして今日は珍しく、佐々木が消極的な言葉を言った。
「1人が他の女に夢中になってるのは良いんだがな・・・」
そう言いながら メンバーの1人が その人妻を徹底的に仕込んでいると言った。
そのメンバーは 何でも自宅で商取引をしているらしく、時間に余裕がありすぎる。
さすがの俺も 平日の昼間、毎日ずっと弄り続ける余裕はないしな・・・と。
俺を含めた5人が何も言わずにいると、ぽろっと「今日だってそうだ」と言った。
「まったく・・・俺にももう少し回させないと 割に合わん・・・」
「今日だって、何のために飲み会を・・・・」
そう言ってからハッと顔を上げ、全員の顔を見渡してから 言い訳のようにガハハハハと笑った。
「まぁいい。さぁ飲め飲め。今夜は たっぷりと時間をかけて飲むぞ!」
その言葉に 俺を含めた5人が残念そうなため息をついた。
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