田中はゲスだ。
心から軽蔑する。
強い男にはヘラヘラするくせに、弱い獲物は徹底的に貪り尽くす。
自分より強いオスに 作り笑顔で媚びへつらいながら、自分より弱いメスに性欲の視線を向ける。
田中はゲスだ。
弱くて、なのに顕示欲が強い。
弱くて小さい。
なのに、自分のプライドを満たすただけに弱者を徹底的に貶める。
深夜の屋上に呼び出された時から、そんな予感はしていた。
ろくでもない企みを、私を支配する男性に秘密のまま実行するだろうと思っていた。
そしてその予想通りに、私は高校の制服を着た男に、全裸で囲まれている。
その目は性欲に燃えている。
全裸の私を見ながら舌舐めずりを数人がした。
私の乳房を見ながら、生唾を飲む男も数人いる。
その中の1人を、田中は『吉川』と呼んだ。
もしかしたら中学生かもしれないと思うような、けれど若さからくる自己顕示欲にまみれた茶髪な男の子だった。
「ほら・・・こっちも見ろよ」
田中はラバーマスクに頭を包まれた、私と同じように全裸にされた女の腕を引き寄せた。
「・・・へへっ・・・こっちの女もなかなかだろ?・・・へへっ・・・」
田中は悪意に満ちた笑顔で全員を見渡した。
そして、「・・・なぁ・・・吉川君よ・・・お前、最初にできるか?」と言った。
それは、あからさまに煽る言葉だった。
その声色も、視線も、笑顔も・・・まるでバカにしているようで、まるで罵っているかのようで、少年から青年になりつつある精神を適切に煽っていた。
「は・・・はぁ?・・・・・・あ・・・当たり前だろ!」
そう言いながら、吉川と呼ばれた青年は、ラバーマスクに包まれた女の顔の前でズボンのチャックを下ろした。
「・・・へっ・・・簡単だよ・・・できるよ・・・・・・へっ・・・当たり前だろ・・・」
そんな言葉を呟きながら、吉川と呼ばれた青年は その右手をラバーマスクの後頭部に伸ばした。
「・・・あっ・・・・・・あぁっ・・・」
ラバーマスクの女は悲しそうに喘ぎ、けれど口を開いて その若い肉棒を口の中に受け入れていった。
「んっ・・・んっ、んっ、んっ・・・んんっ・・・んっ・・・」
ラバーマスクの女性が頭を動かすたびに、吉川と呼ばれた青年が腰を振るたびに、周囲にはジュボッジュボッと音が響いていた。
それは若々しくて乱暴なピストンだった。
それは舌を絡めた貪欲な奉仕だった。
「・・・ヤバっ・・・出るっ・・・」
吉川は小さな声で呟くようにそう言いながら、ビクッビクッと痙攣した。
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