風呂から上がり、ソファーでスマホをいじっていると、妻が二階から降りてきた。
Y「子供達、寝たよ。」
自分「分かった。」
Y「寝室行く?」
自分「その前にさ、ここ座って。」
Y「何?パパ。」
妻は不思議そうな顔をしながら、ソファーの横に座った。
自分「正直に答えてね。」
Y「だから、なに?(笑)」
自分「今日もしかして、別の男の人とした?」
Yの表情が固まる。図星なんだろう。
こういうのを聞くのは、行為をしたその日に聞くのが効果覿面だ。
Y「………なに急に?」
自分「あ、勘違いしないで。別にママのこと、責めてもいないし、それが事実でも、俺は構わないと思ってる。」
Y「……………。」
自分「離婚も考えてないよ。ただ、正直言うと、ママが大和さんと、男女関係にあったことも、実は知ってたし(笑)冗談で何回か聞いたことあるけど。」
妻は驚いた顔をした。
自分がそうなるように望んでいたから、この言い方は卑怯だと思うが、だが、それを選択したのも妻自身だ。
自分「でも、ママは俺のところに戻ってきてくれたし。それに、あそこからママ変わったしね。自分がこんなにセックス好きな女だなんて考えたこともなかったでしょ?(笑)」
Y「それは……まぁ。」
自分「でも、俺的には全然嬉しい変化だったから、良かったんだよ。それに、ママ、俺の性癖知ってるじゃん(笑)」
Y「あー、うん。そりゃ、まぁ。」
妻は苦笑いをした。
自分「で、吉田社長の一件で辛いことさせて、女の一面が一回なくなりかけて……」
妻は黙って聞いていた。
自分「だから、こうしてYが女の一面にまた前向きになれるなら、俺は全然構わない。だから、正直に言ってもらいたいなぁ。」
それを言い終えると、妻は暫く俯いて考えていた。
5分以上の時間が流れただろうか。
Y「………うん。多分……気付かれると思ってた。」
妻はゆっくりと口を開いた。
Y「はい。仕事先の羽山さんって男の人と、私は男女の仲になりました。」
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