僕はYさんのお祝いが、いつだろうか、というのを楽しみにしていたが、火曜日に一緒にバイトをした際も、別れ際に、おめでとう、と言われただけで、どこかに誘われることはなかった。
なら、LINEで?とも思ったが、Yさんが誘う気配はない。
自分の採用合格を自分から祝ってくれ、と言うのもおかしいので、僕から言い出すことはしなかった。
少しやきもきしながら、翌週の月曜日になって、Yさんから、LINEが入った。
Y【今週金曜日は暇かな?前言ってたお祝いしようかと思って。】
僕の心は飛び上がった。
羽山【大丈夫です!】
Y【そう。じゃあ、時間はまた木曜日に決めよ。】
羽山【分かりました!】
僕は週末がとても楽しみになった。
火曜日のバイトも、Yさんと一緒に働いていると、あっという間に終わってしまう。
そして、水曜日は交代の時だけ。
もっと、もっとYさんと同じ時間を過ごしたかった。
そうして、迎えた木曜日のお昼にYさんから、明日についてのLINEが入った。
Y【こんにちは。明日なんだけど、集合時間、遅くて大丈夫?】
羽山【はい、大丈夫です。何時ですか?】
Y【午後8時】
羽山【午後?午前じゃなくて?】
Y【うん(笑)】
羽山【え?ご家族は?】
Y【夕方から主人と子供達は、主人の実家に行くの。ほら、海の日で月曜日まで三連休だから。私、土曜日はパートだから、日曜日に遅れて合流予定にしたの。】
羽山【そうなんですね!僕は全然大丈夫です!成人してから、親は夜出掛けてても、何も言わなくなりましたし(笑)】
Y【そうだよね(笑)私も同じ(笑)】
羽山【じゃあ、夜の8時に。場所はいつものところでいいですか?】
Y【う~ん。隣町の駅にしよっか。いつもの公園、夜になると閉鎖しちゃうし。大丈夫?】
羽山【分かりました!じゃあ、8時に隣町の駅前に行きます!】
Y【よろしくねー。】
僕はLINEを終えて、心の中でガッツポーズをした。
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