いつもの公園の駐車場に着いた。
少し遅れてYさんの運転するミニバンも到着する。
Yさんの今日の服装は、グレーのカジュアルなサロペットに白いTシャツだった。
Y「おはよう。」
羽山「おはようございます。」
Y「今日は羽山君のバイクで出掛けようか。大丈夫?」
羽山「え?あ、大丈夫です!」
Y「この格好なら大丈夫かな?」
羽山「僕のジャケットあるんで、貸しますよ。」
僕はメットインにしまってあるジェットタイプのヘルメットとジャケットを出した。
羽山「これ、普段着ないんですが、汚くないですから、着て下さい。あと、ヘルメットも大丈夫ですから。」
Y「ありがとう(笑)準備いいんだね。」
羽山「急にタンデムする、って時に備えてあるんです。」
Y「タンデム?」
羽山「2人乗りのことです。」
Y「そう言うんだね。」
Yさんは僕から受け取ったジャケットを羽織り、ヘルメットを着けようとする。
Y「ん?ヘルメットどう着ければいいの?」
ヘルメットのあご紐の着け方が分からないようだったので僕はあご紐を着けてあげた。
あご紐を付け終わり、僕はタンデムする時の注意点等を簡単に説明した。
Y「なんか……大丈夫かなぁ。心配になってきた。」
羽山「乗り始めると、難しくないですよ。曲がる方向に気持ち体重預けるようにしてくれればいいだけですから。」
Y「分かった。」
そう言って、僕が先にバイクに跨がり、エンジンをかけると、Yさんも僕の後ろに跨がったので、僕はバイクを発進させた。
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