Y「ねぇ、パパ。パパって今働いてる場所が1番働きたかったところ?」
私「なんだ突然?」
妻が夕食を食べていた私の前に座り聞いてきた。
Y「いやー。実際、パパの就職活動って、どうだったのか、気になってさ。」
私「何か、気持ち悪いな。一応、本命と言えば本命だったのかな。」
Y「ん?よく分かんないこと言わないでよ。」
私「大手も受けるには受けたけど、落ちるの分かってたしな。」
Y「え?パパのとこって、大手じゃないの?」
私「ま、大手っていうか。ママがよく聞くのは、うちの親玉の親玉だよ。うちは系列子会社であって。採用形態が全然違うから。」
Y「えー。良く分かんない。」
私「そうだなぁ。あ!最近やってた銀行のドラマで前半部分は主人公が証券会社に出向してたろ?俺はその証券会社の社員みたいなもん。」
Y「あぁ、良く分かった。」
私「だから、会社の取締役とかは、完全に親会社からの出向の人がほとんど占めてるよね。出世から外れた人がきたりすることもあるよ。まぁ、それとは反対に、俺みたいな立場のやつは、親会社に逆出向されるのも、うちの会社にとっては出世に必要な条件でもある。だから、俺一昨年から去年の4月までの一年、一番上の親会社行ったでしょ。きついけど、通らないといけない道だしな。」
Y「なるほどねぇ。確かにうちの銀行も保険会社が子会社にあったか。その、逆出向ってのは聞いたことないけど。」
私「うーん。その辺の扱いは業種によって違うだろ。でも、逆出向は、きついよー。親会社行ったら下っぱだし。」
Y「ふーん。」
私「で、何の話だっけ?」
Y「いや、だから今働いてるとこが希望してるとこだったかどうか。」
私「あぁ、そうだった。うん。本命は本命だよ。親会社は、エントリーしただけだから(笑)」
Y「そっか。良かったねぇ。」
私「何なんだ一体。あ、ご飯おかわり。」
Y「太るよ!デブっ!」
妻は私から茶碗を受け取り、暴言を吐きながら台所へ行った。
確かに、最近腹が少し出てきた自覚があるので、妻の言葉は私の心を容赦なく攻撃してきた。
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