Y「んー。他意はないよねぇ。」
羽山君に食事に誘われた翌週の月曜日昼過ぎ。
私は羽山君とのLINEを見返しながら、そう呟いた。
最近は、羽山君とのLINEすることが多く、特に変な会話もないので、別に後ろめたいことはないのだけれど、それでも、こうして見返してみると、まるで恋人同士みたいに見えなくもない。
正直、こうして夫以外の男性とLINEをするのは大和さん以来だ(大和さんとのLINEは後ろめたいことばかりだったけれど…)。
羽山君は、若いし、仕事も丁寧だし、気さくで話しやすい。
男性としての魅力も感じられる子だ。
私自身、着替えのトラブルのあった日に、1度だけオナニーのおかずにしたことがあるから、異性として見ている部分もあるのだと思う。
Y「でもねぇ…。年齢に違いありすぎるし。」
そう。私からしたら、羽山君はまだまだ子供だし、羽山君にとっても私みたいな3人の子持ちのおばさんなんかに変な風に思われている、なんて知ったら、甚だ迷惑極まりないだろうと思う。
日頃は、向こうからLINEが送られてくるから、私自身も普通に返信をしていたし、暇な時は、私からLINEをしたこともある。
Y「見る人が見たら、夫がいない時に、こんなに他の男の人とLINEしてるのって、やっぱおかしいよね。」
羽山君にとっても、私はただのアルバイト先にいる、パートのおばさんだし、私にとっても、パート先のアルバイト君だ。
自分自身そう分かっているつもりでも、Y君と二人で食事に行くことに誘われてから、つい意識してしまう。
最初は冗談だと思っていた。
だから、私も帰り際だったこともあり、つい、OKと言ったのだが、翌日に冗談じゃないと分かり、少し戸惑っていた。
Y「やめやめ。単なる、社交辞令的なお誘いよ。」
そう言って、私はスマホをソファーに置いて、家事に取りかかった。
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