生澤「え?バイト先のパートの人妻と仲良いの?それは、うけるな(笑)」
羽山「うけるとか言うなよ(笑)」
YさんとLINEをするようになって、1ヶ月。
大学でYさんとLINEをしているところを友人の生澤に見られ、僕は正直に話した。
生澤「で?その人妻はいくつなの?」
羽山「もうすぐ40?って聞いたことあるな。」
生澤「ぶっっ。おばさんじゃん!!」
羽山「いや、でも、40には見えないよ?」
生澤「そりゃ、化粧でごまかしてるだけだよ。それ位気付けって!化粧落としたらしわくちゃだぞ。」
羽山「いや、化粧濃い人じゃねぇし。化粧の匂いなんてしないぜ?春美の化粧の匂いのほうが、全然きついぜ。」
生澤「へぇ。大分熱持ってかれてんなぁ。」
羽山「そういうのじゃねぇって。」
生澤「しっかし、泰人がそんな熟女好きだったなんて意外だなぁ。あれ?彼女は?」
羽山「最近会ってないな。」
そう、最近彼女の美希とは全然会ってない。
デートの誘いを3回断ってからというもの、LINEは来なくなった。
正直、自分の中では自然消滅したと思っている。
生澤「ふ~ん。ま、泰人の人生だから、好きにすりゃいいけど。相手は人妻だってこと忘れんなよ?」
羽山「当たり前だろ!てか、何決めつけてんだよ!その人とは何もねぇし。」
生澤「決めつけてねぇけどさ。特に子持ちだと、時間無駄にするだけだぜ。さ!俺は次の講義行くわ。」
そう言って、生澤は話を打ち切って、次の講義へ行ってしまった。
言葉では反論したものの、生澤は俺の心を見抜いていた。
確かに、俺は最近、暇さえあれば、Yさんのことばかり考えていたし、Yさんで何度もオナニーもしていた。
頭の中では、男として、いつかYさんとセックスしたいと思っている。
だが、生澤の言うことは、その通りだ。
Yさんは、人妻で子供もいる。
僕なんか、端から相手にされる訳ないし、こうしてLINEをしているのも、俺を無視出来ないから、相手にしてるだけなんだろう。
そう思うと、何だか心が痛くなってしまい、僕は一人秋晴れの空を見上げていた。
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